3年前の取材で、女優とフィギュアスケートの両立を目標として掲げていた本田望結(12)。姉・真凜のスケート選手としての活躍ぶりは、彼女にどのような影響をもたらしているのか。1月28日スタートの『探偵少女アリサの事件簿』(テレビ朝日系/毎週土曜21:00~)では膨大かつ難解なセリフに物怖じせずドラマ初主演を全うしたという。"膝立ち"状態で話を聞いてから3年、大きく背が伸びた彼女の"伸びしろ"にスポットを当てた。

本田望結 撮影:荒金大介

――2016年はどんな年でしたか?

いろいろんなことを経験させていただきました。2015年は周りの方に任せてついていくような感じでしたが、2016年は自分で意見を出してやりたいと思っていたお仕事ができたり、剛力彩芽さんと藤田ニコルちゃんと初めてのMCもさせていただいて。今日も一緒に写真を撮ってくださいました! 本当に楽しい一年でした。

――1月28日から初主演ドラマ『探偵少女アリサの事件簿』(テレビ朝日系)がスタートします。「主演」と聞いて率直にどう思いましたか。

すごくうれしい気持ちもありながら、大丈夫かな? できるのかな? という不安もありました。でも、クランクインするとそこまで「主役だから」という感じはなくて、みなさんずっとそばにいてくださるような雰囲気ですごく楽しかったです。今回のドラマを通して、また一歩大人になることができたような気持ちになれました。

たくさんの経験をさせていただいて、監督やスタッフさんと一緒に自分の意見を伝えたり、いろいろお話することができて、また皆さんにお会いしたいなという気持ちです。これから放送なので、みなさんがどのように感じてくださるのか、とても楽しみです。

――主演で探偵という役どころ。セリフの量も多かったのでは?

もともとセリフを覚えることが好きなので嬉しかったんですが、ルイス・キャロルやシャーロック・ホームズみたいに実際にいる方のお名前、「死亡推定時刻」のように難しい言葉がたくさんあって。大変でしたが、たくさんのことを学ぶことができましたので、また次につながるお仕事だったと思います。

――いつもどうやってセリフを覚えているのですか?

たくさん読みます。内容を頭に入れながら、セリフも覚えて。自分だけではなくほかの方のセリフも読んで。一人でいろんな役をやるような感じで、それぞれの役者さんを真似しながら「一人芝居」のような練習を重ねて覚えています。撮影も終わりましたので、放送が楽しみです!

――3年前にお会いした時は、「女優とフィギュアスケートの両立」を目標として掲げていましたね。その後、変化は?

今も変わりなくどちらもがんばりたいと思っています。2016年に強く思ったのは「中途半端にはなりたくない」。ずっと昔からその気持ちはありましたが、「目の前のことを100%の力で」という思いがより強くなりました。

一年を通して両方を全力でできたのかは分かりませんが……たくさん勉強させてもらいました。2017年は「自分にしかできないこと」が目標です。何をするのかはまだ決めていませんが、自分らしく、「自分にしかできないこと」をがんばりたいです。

■プロフィール
本田望結(ほんだ・みゆ)
2004年6月1日生まれ。京都府出身。特技はフィギュアスケートと水泳。2011年10月クールの日本テレビ系ドラマ『家政婦のミタ』の出演を機にブレイクし、以後、『コドモ警察』(TBS系)、『サマーレスキュー ~天空の診療所~』(TBS系)など、さまざまな作品に出演。2016年は『瀬戸内少年野球団』(テレビ朝日系)のほか、『オスカル! はなきんリサーチ』で剛力彩芽、藤田ニコルらと司会を務めた。2017年1月28日スタートのテレビ朝日系『探偵少女アリサの事件簿』(毎週土曜21:00~)でドラマ初主演。