イギリスのエリザベス女王の知られざる素顔を描くNetflix初となる英国発のオリジナルドラマ『ザ・クラウン』が全世界で配信中だ。そんな本作のジャパン・アンバサダーに、物語の舞台であるロンドン生まれということから女優の木村佳乃が就任。同じ女性としてエリザベス女王の葛藤や苦悩をどのように受け止めたのか。また、イギリスでの思い出なども聞いた。

――はじめに、『ザ・クラウン』を見た感想を教えてください。

木村佳乃

スケールの大きさにびっくりしました! セットのすばらしさ、美しさ…ロケも含めて本当の場所で撮影しているんじゃないかと感じるクオリティの高さはすごかったです。監督がスティーヴン・ダルドリーというのもすごいですよね! 本当に豪華でした。惹きつけられました。

――この作品を見て、エリザベス女王ってこういう方なんだと深く知ることができました!

私も! 物心ついたときにはすでに今私たちが知っているエリザベス女王という感じだったので、若い時にああいう葛藤があったなんて知らなかったです。このドラマを見て王室の裏側を知り、「えーそうだったんだ!」っていうことばかりで大変興味深かったですし、同じ女性として共感するところもありました。女王としての重圧もすごいんだなと思いましたね。

――この作品でエリザベス女王のすごさを感じた部分は?

やはり生まれ持って女王なんだなと思いました。もちろん、小さい時から女王になるべき教育を受けられていたというのも大きいと思いますが。また、演じられた女優さんが非常に威厳のあるお芝居をされていたので、説得力がありました。このエリザベス女王の役にぴったりですよね。シーズン7くらいまであるみたいなので、これからどう変わっていくのが楽しみです。きっとどんどんたくましく成長されるんだろうなと…続きが早く見たいです!

――今後描いてほしいなと思っている、エリザベス女王に関して気になっていることはありますか?

ダイアナ妃の物語はどうなるんでしょう、きっとありますよね!? そこがすごい楽しみです。ダイアナさんというのは私たち世代みんな知っている方ですから、エリザベス女王がダイアナさんのことを本当はどう思っていたのか描かれたら、みなさんもとっても興味がありますよね!

――この物語は、王室というまったく違う世界の話ですが、家族の葛藤などは共感できるところが多かったですよね。具体的にどんなところに共感しましたか?

シーズン1で多く描かれていた旦那さまとのすれちがいは大変だなと。もちろん女王になることはわかっていましたけど、いざ彼女が女王になったときにご主人さまは距離を置く感じになってしまって、夜遊びしたり飛行機に夢中になったり…。そんなときに夫を立てようとする様はだれでも共感すると思います。

――夫婦間ですれ違いがありながら、支え合う姿も描かれていました。お二人とも芸能人として活躍されている木村さんですが、旦那さまのサポートを感じるのはどんなときですか?

常に感じますよ! もちろん!

――世界中から見られている王室は独特ですが、芸能人の方たちも注目される存在で、似たようなご苦労があるのかなとも思いました。

見られていると言っても雲泥の差ですよ! 世界中が知っている方ですからね。でも、彼女は結婚して子供もいて旦那さまもいて、それで女王としてこれだけ長いこと君臨されているわけだから、たくさんご苦労あっただろうなと思います。あと、私がすごく驚いたのは、現存の女王がドラマ化されるということ。日本だったら美智子さまの物語みたいなことだと思うのですが、それってすごいことですよね。芸能人の裏側は週刊誌を見ていれば書いてありますけど、女王の裏側を見られるなんで!