30代女性のプチ依存の実態に迫る!

こんにちは、トイアンナです。今のアラサー女性は生きづらい……なんて言ったら、先輩方にお叱りを受けるでしょうか。

結婚しないと一人前扱いをしてもらえないのは昔のまま、かといって専業主婦になれば「キャリアを捨てていいの? 」と咎(とが)められます。時短勤務では出世できないけれど、子供の風邪で夫が早く帰れるほど寛容な会社も少ない。

「働きマン」「妻」「母」とすべての要素をこなすよう突きつけられた結果、憧れの女性として取り上げられるのはパーフェクトウーマンばかり。家事育児をこなしながら、バリバリ働きつつ「女」も忘れない……って、読んでるだけで疲れちゃいませんか?

向上心のある女性を除き「そんなの無理」とさっさと投げ出せれば気楽なものですが、周囲との関係を考えると、そうはいかぬときもある。こうして蓄積する小さなストレスが、いつのまにかプチ依存へつながっていることがあります。今回は、実際にプチ依存で苦しんだ女性2人にお話を伺ってきました。

プチ依存が心や体をむしばんでいく!?

まずは仕事に適応しすぎて、アルコールにプチ依存したAさんの事例です。

■事例1 お酒がないと眠れなくなったAさん

大手食品メーカーに勤める30歳のAさんは、帰宅が終電後になることも珍しくありません。接待や社内の飲み会も多く、家へはいつも千鳥足。そのストレスか晩酌をしないと眠れなくなってしまい、家で大好きな発泡酒を1日3本は空けるようになったそう。

「もうそれが日常だったんで、危機感とかは無かったですね。同僚や先輩もそんな感じで、『二日酔いだ~』って言いながら出社するような文化でした。ただ実家に帰ったときに『あんたちょっと飲みすぎよ』なんて言われて、そうかな? って。でも、お酒が強いと好かれるんで、むしろどんどん飲めるようになって仕事がやりやすくなりました」

ところが仕事が順調だったある日、胃に鋭い痛みが走ります。しばらくは胃酸を抑える薬で何とかしのいだものの、ついにギブアップして病院へ。医師からは「胃炎、けっこうひどいですねえ。お酒はしばらく飲んじゃだめですよ」と厳しい宣告が。

幸運にも部署異動のタイミングだったため、Aさんは飲み会の少ない別部門へ移りました。今は仕事の飲み会以外では、お酒を買わないとのことですが、あのまま飲み続けていたらどうなったか……とぞっとするそうです。

厚生労働省の調査(2013年)によると、アルコール依存症患者は全国に約109万人いると言われます。いったん依存症まで進んでしまうと、自分の意志ではなかなか止められません。Aさんは胃が悲鳴をあげたことで、かえってラッキーだったとも考えられます。