説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『ゲームアプリを課金済の状態でプレゼントできますか?』という質問に答えます。

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いえ、できません。ゲームに限らず、アプリ内課金(In App Purchase)の形でコンテンツを増やすタイプのアプリは、課金を実行できるのはそのアプリをインストール/ダウンロードした利用者本人です。ファミリー共有グループに参加している家族間で共有する場合をのぞき、まっさらな状態でアプリをインストールし、利用者の手で課金を実行するしかありません。

アプリ本体の入手手順を紹介することはかんたんです。App Storeで対象のアプリ詳細画面を開き、上部にある共有ボタンをタップ、「ギフト」ボタンをタップしてプレゼントしたい相手のメールアドレスを指定すれば、App Storeのリンクが添付されたメールを送信できます。

相手が近くにいる場合は、AirDropを使うとよりかんたんです。共有画面に表示された相手のアイコンをタップするだけです。なお、事前にコントロールセンターでAirDropを有効にしておく必要があります(相手によっては検出対象を「すべての人」にしたほうがいいでしょう)。

問題は、課金をどう負担するかです。有償アプリはギフトを贈る手続きの最後に決済を行うことができますが、前述したとおりアプリ内課金はそうもいかないため、ほかの方法で課金額を負担するしかありません。

考えられる方法は2つ、パソコンのiTunesから課金相当額の「iTunesギフト」を相手のメールアドレスへ送信するか、コンビニエンスストアなどでプリペイドカードを購入して手渡しするかです。前者の方法は1,000円から8,000円の範囲で指定できるため、課金額ぴったりを相手に渡すことが可能です。後者の方法は、プリペイドカードの額面でしか選択できませんが、手渡しならではのメリットもあります。どちらか好みの方法を選ぶといいでしょう。

アプリ内課金を事前に完了させてギフトにすることができないため、課金相当額を「iTunesギフト」にするなどの方法を使います