スポーツ用イヤホンはBluetooth対応で防塵・防水が通り相場の昨今だが、「音質」を切り口とした製品は意外に少ない。そこで、Optoma/NuForceの新製品「BE Sport3」をピックアップ、スポーツ用としての条件を満たしたうえで音質を追求したというその全貌に迫る。

Optoma / NuForceのスポーツ用Bluetoothイヤホン「BE Sport3」。実勢価格は税込10,700円前後

スポーツ用として強力無比のスペック

スポーツ用イヤホンに必須の機能といえば、防塵・防水性能と激しい動きに耐えられる安定性。組み合わせるプレイヤーは小型軽量の専用機もいいが、音楽再生以外のアプリで走行距離や消費カロリーなどを計測できるスマートフォンがベターといえる。

そしてスマートフォンとの組み合わせで使うとなれば、Bluetooth対応が欠かせない。Bluetooth接続のイヤホンならばポーチの中など適当なところにスマートフォンを入れておくだけ、ケーブルが絡まることもない。実際、スポーツ用と銘打たれたイヤホン新製品の多くはBluetoothに対応している。

ここに紹介する「BE Sport3」は、Optoma / NuForceから発売された軽量Bluetoothイヤホン。ワイヤレスでスマートフォンとつながることはもちろん、IP55準拠の防塵・防水性能に13gという軽さ (チップ/スタビライザーとケーブルを含めると約15g)、最長10時間の連続再生も可能なタフネスを併せ持つ。15g前後の他社製Bluetoothイヤホンを見ると、連続再生時間は5、6時間というところだから、この10時間というスペックはかなりのものだ。

わずか13gという軽さ。IP55準拠の防塵・防水性能を備える

ハウジングにアルミニウム製部材を採用したこともポイントだ。スポーツ用イヤホンといえば樹脂製が相場だが、BE Sport3は軽さと防塵・防水を実現しつつもアルミニウムの採用にこだわった。質感の高さは一目瞭然、スポーツ用イヤホンらしからぬ佇まいだ。

メーカー側に話を聞くと、アルミ製ハウジングの採用は音質を追求した結果だという。NuForceといえば、ハイエンドオーディオで名を馳せる米国のブランドで、2014年のOptomaによる買収以降はイヤホンなどモバイル製品にも注力。先日出席した戦略説明会の場で、NuForceブランドの担当者が「音質が第一、そのうえで感性に訴えるデザインと利便性を追求する」と話していたこととも符合する。音質とデザイン、利便性を突き詰めた結果がアルミ製ハウジングということなのだろう。

アルミニウム製ハウジングの質感は高く、スポーツ用イヤホンらしからぬ佇まいだ

音へのこだわりは、SpinFitイヤーチップの採用にも現れている。SpinFitは、鼓膜方向を向いた開口部と外耳道の奥までイヤーチップ先端が挿入される構造により、中高音域での音質改善効果をもたらす特許技術だ。BE Sport3ではさらに、専用設計した「2層式Twin Blade」によって密閉度を高め、低音域の再現性をも改善したという。

オーディオコーデックにも注目したい。評価軸が軽さや装着性にあるスポーツ用Bluetoothイヤホンは、必須コーデックのSBCのみ対応という製品が多いが、BE Sport3はAACとaptXにも対応。iPhone全モデルはAACを、AndroidのほとんどはAACまたはaptXをサポートするため、音質向上が期待できる。

付属のイヤーチップはSpinFit (左右)と、SpinFitの特別仕様「2層式Twin Blad」(中央)の2種類

付属のイヤーチップとスタビライザー。好みにより自由に付け替えることができる