焼き肉に行くといつも思うことがある。脂の滴った肉をご飯に載せてかきこむこの瞬間が永遠に続けばいいのに……、と。そんな夢のようなことを「牛角」ではかなえられる。そう、このように。

20周年を迎えた「牛角」は、毎月29日に「肉の日」イベントを実施しており、12月で最後となる。その集大成として12月29日に行われるのが、7月29日にも実施された「2.9キロ大食いチャレンジ」だ。

このイベントは、2.9kgのカルビと2.9kgの「カルビ専用ごはん」を制限時間90分以内に食べきれば、全国の「牛角」で使える商品券1万円と「金のトング」がもらえるというもの。1グループ4人までで挑戦することができ、参加料は税別290円と破格のイベントだ。これは焼き肉好き、大食い自慢にはぜひとも挑戦してほしいが、1人当たりどのくらい食べることができるのだろうか? 今回はそれを筆者が事前に確かめてみよう。

1人当たりどのくらい食べられるだろうか

今回用意された肉は3種類。薄切りの「ファミリーカルビ」2.9kgに挑む「高尾山コース」、看板メニューの「牛角カルビ」2.9kgに挑む「富士山コース」、そして1枚100g前後もある「カルビ専用ごはん専用カルビ」2.9kgに挑む「エベレストコース」の3種類だ。

「ファミリーカルビ」2.9kgの「高尾山コース」

「牛角カルビ」2.9kgの「富士山コース」

「カルビ専用ごはん専用カルビ」2.9kgの「エベレストコース」

筆者が挑戦するのはもちろん「エベレストコース」。さて、成人男性が食べられるのはどのくらいだろうか。ちなみにコンディションは、朝食を食べていない空腹状態で、普段なら弁当とおにぎり2個にフライドチキンは食べられそうなくらいだ。

早速運ばれてきた「カルビ専用ごはん専用カルビ」は、タレがもみこまれて迫力満点。あまりに重過ぎて容易に皿の移動ができないくらいだ。1枚の肉の長さは約10cm以上あり、脂もしっかりと付いている。

肉のエベレストとはまさにこのこと

1枚約10cm以上はありそうだ

肉が重すぎて簡単に移動することができない

真上からのiPhone6Sとの比較

しかし、問題なのは肉だけではない。名物「カルビ専用ごはん」2.9kgも食べきらなければならないのだ。ご飯に焼き肉のタレをかけ、ネギと韓国のり、ゴマをトッピングしたこのご飯。その名の通りカルビと相性が良く、筆者も「牛角」に行くときは必ず食べるものだ。しかし今回の「カルビ専用ごはん」は筆者の知るものとは全く異なり、巨大なご飯ドームとして立ちはだかっていた。

「カルビ専用ごはん」2.9kg

普段見ているものとは全く異なっている

真上からのiPhone6Sとの比較

この化け物たちを倒していくのか……。

合計5.8kgの化け物に挑む

では、肉を焼いていこう。1枚の肉が大きすぎるため、1度に2~3枚までが限界だ。「ファミリーカルビ」「牛角カルビ」は小さくて火が通りやすいのでさくさくと食べられるが、こちらは表面を焼いた後に食べやすくするため、ハサミでカットしなければならない。それでも、大きい1枚肉にかぶりつくのは男のロマンだったりする。

隠し味にみそを入れたタレの味が肉に染みこみ、ご飯が進む。脂がたっぷりとにじみ出てきて、肉の甘味も感じられる。この肉とご飯をまだまだ食べられる。やはり夢のようではないか!?

また、「カルビ専用ごはん」に細切れにした肉を盛り付けて、即席「カルビ丼」も作ることができる。甘めのタレなので、かば焼きのように味わうことができた。ご飯に染みこんだタレと肉のタレが合わさり、「こんなん無限に食べられるでしょ! 」と思わされる。

肉もご飯も食べる手が止まらない。まさに夢のようだ。

終わらない肉とご飯の波。ひたすらに肉を焼き、ご飯を食べ、たまにカルビ丼と繰り返していたが胃が限界を迎えた。夢のような時間だが、さすがにこれ以上はもう入らない……。さあ、実際に筆者が食べきれた量は?

「カルビ専用ごはん専用カルビ」 465g
「カルビ専用ごはん」      535g

ちょうど1kg!

はちきれそうなくらい食べたというのに、5.8kg中1kgしか減らなかった。このチャレンジに成功するのは強靭な胃を持った人間じゃないと難しいかもしれない。

     

     


このイベントは12月29日11時30分~13時、「牛角 泉岳寺店」(東京都港区)限定で行われる。参加するには、「Yahoo! 予約 飲食店」サイトにて事前予約が必要だ。予約開始は26日10時からで、7月に開催されたときは予約開始からわずか18秒で終わってしまったそうだ。「絶対に参加したい!」という方は、10時前には予約の準備を始めておいた方がいいかもしれない。

カルビとご飯をとんでもない量を食べられるのに、価格はたったの税別290円。さすがにお得すぎるイベントなので、焼き肉好きなら絶対に参加するべきだろう。決して小食ではない筆者が1kgしか食べられなかったので、本当に大食いに自信のある人と一緒に挑んでみてほしい。