「バックグラウンド処理」ってなんですか? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『「バックグラウンド処理」ってなんですか?』という質問に答えます。

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パソコンやスマートフォンでいうところのバックグラウンドとは、プログラムの処理においてユーザの目に付きにくいところ、わかりやすくいえば"舞台裏"です。その反対に、機械の処理能力を大きく割りあて、描画や演算などを前面に出す対義語が「フォアグラウンド」です。先ほどの喩えでいえば"表舞台"でしょうか。

フォアグラウンドで動作するアプリは1つですが、画面を占有しないだけにバックグラウンドでは複数のアプリが動作可能です。iPhone(iOS)に当てはめていえば、操作時点で画面に表示されているアプリはフォアグラウンド、画面に表示されてはいないものの処理が進行中のアプリはバックグラウンドで動作しているといえます。

アプリをフォアグラウンドとバックグラウンドのどちらで実行するかは、iOSが判断します。通常、アプリが起動されると、それまでフォアグラウンドで動作していたアプリは一時停止状態となりますが、アプリによっては動作を続けながらバックグラウンドに移行させることができます。すべてのアプリがバックグラウンドで実行可能なわけではないものの、他のアプリと同時実行できると便利な音楽再生アプリや位置情報を扱うアプリ、データをインターネット経由で取得するアプリの多くは、バックグラウンド動作を前提に設計されています。

バックグラウンド動作が可能なアプリのうち利用頻度が高いもの(バッテリー消費量が大きいもの)については、『設定』→「バッテリー」画面で確認できます。時計ボタンをタップすれば、延べ動作時間のうちどの程度がバックグラウンド状態だったかがわかります。

iOS 10の初期設定では、アプリは必要に応じてバックグラウンド動作することが許可されていますが、『設定』→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」画面にあるスイッチをオフにすると、そのアプリのバックグラウンド動作を禁止できます。ただし、アプリ開発者の意図しない動作になるため、アプリ本来の機能/性能を発揮できなくなるかもしれません。初期設定のまま利用したほうがいいでしょう。