受験生の応援商品として定着したネスレ日本の「キットカット」。毎年行われるキャンペーンでネスレ日本がタッグを組んだのはメッセージアプリを運営するLINEだ。受験生を応援するという目標のもと、両社が打ち出したキャンペーン内容は、受験生、ネスレ、LINEにとって大きなメリットがあるものになりそうだ。

LINEと組んだネスレ日本

自然発生的に合格祈願の験担ぎとして認知されたチョコレート菓子のキットカット。今では受験生の2人に1人がキットカットを贈るまでになっているという。そのキットカットの発売元、ネスレ日本が展開する受験生応援キャンペーンは今年で15年目を迎える。

90年代後半に九州から1月、2月になるとキットカットの問合せが増加。"きっとかっとぉ"という九州の方言が"キットカット"の音にマッチし合格祈願の験担ぎになったのではないかという

同社はこれまで受験生を応援したいという思いを業界・業種を越えたキャンペーンを実施。JRやタクシー会社、郵便局など、数多くの企業・団体とキャンペーンを展開してきた。

そのネスレ日本が今年、タッグを組んだのはメッセージアプリを運営するLINEだ。ネスレ日本がLINEに声をかけ実現したキャンペーンで12日からスタート。今年は期間限定のキットカットの商品パッケージ上に記載されたシリアルコードを特設サイトを通じて入力することで、3つのコンテンツが楽しめるようになっている。

LINEとのコラボで提供される3つのコンテンツ

1つ目がLINEスタンプ。人気クリエイターのmy(まい)さんがデザインした「ゆるくま」を受験生応援オリジナルバージョンとして提供する。

2つ目がLINE LIVE。元国会議員の杉村太蔵氏がメインナビゲーターとして受験生の不安や悩みに対して答える。放送は4回に分けて行われ、受験生応援キャラクターの松風理咲さんほか、有名予備校教師がゲストとして登場するという。

3つ目がLINE MUSICの活用だ。受験生応援の人気ソング12曲が視聴できるプレイリストが提供される。プレイリストには、今年度の受験生応援アーティストに就任したイトヲカシの書き下ろし曲ほか、東京女子流の未発売曲などが含まれ、スペシャル感が大きいのが特徴だ。