2016年10月よりTBSほかにて放送開始となったTVアニメ『ガーリッシュナンバー』。本作に登場するキャラクターのインパクトあるセリフをモチーフにしたTシャツやパスケースなどユニークなグッズがグルーヴガレージから登場する。

主人公の千歳はいつも着ている目玉焼きが印象的な服をモチーフにした「千歳の目玉焼きやわらかパスケース」は、目玉焼き部分がぷっくりとした仕上がりとなっており、いい感じの目玉焼き感が出ているのがポイント。価格は2,500円(税別)。

グルーヴガレージの定番シリーズ【高発光ステッカー】からは、千歳たちが所属する声優事務所・ナンバーワンプロデュースのロゴをデザインした「ナンバーワンプロデュース高発光ステッカー千歳/八重/京セット」。消防認定のシートと同等規格の【高発光特殊シート】が使用されており、蛍光灯の光を20分程度当てるだけで6時間程度、暗闇の中で発光を続ける高スペックなグッズで、価格は1,800円(税別)。

今回発表された商品の中で最もユニークなのが、「千歳の"勝ったな!ガハハ!" Tシャツ」「千歳の"違うのだよ、モブとは" Tシャツ」「八重の"黒くないよぉ" Tシャツ」「八重の"えっほっえっほっ" Tシャツ」「九頭Pの"呑みに行って親睦深めますか?" Tシャツ」といった5種類のTシャツ(価格:各3,200円/税別)

こちらは劇中の各キャラクターの印象的なセリフをモチーフにデザインされたTシャツだが、千歳と八重のTシャツに関しては、千歳役の千本木彩花と八重役の本渡楓の直筆題字や直筆イラスト、そしてサインがデザインされている。

そこで今回、千本木と本渡がTシャツ用の文字を書く現場にお邪魔して、TVアニメ『ガーリッシュ ナンバー』やアニメグッズについての話を伺った。

千本木彩花(左)と本渡楓(右)

千本木彩花と本渡楓が語るTVアニメ『ガーリッシュ ナンバー』

――まずはお二人が演じるキャラクターについて教えてください

千本木彩花「千歳ちゃんは、ちょっとおバカな感じの真っ直ぐさと、真っ直ぐなゆえの浅はかさで、クズな発言ばかりしている子なんですが、本当にポテンシャルは高くてやればできる子なんです! でも、あまり真面目じゃなくて……。根っこはすごくいい子な気がするんですが、なかなか人には伝わらない感じです」

本渡楓「八重ちゃんは、いたって真面目な子なんですが、一生懸命に頑張ろうと思ったがゆえの行動や発言が空回りして、"アイツ、ブリッ子してんな"って思われちゃう女の子です。本当に頑張り屋さんなんですが、慣れてないことにはすぐあわあわしてしまう、小動物的な女の子で、自分の言動が引き起こす周りの反応に気付けないところが、はわわ系クズと言われるゆえんかなと」

――よく千歳に「八重は黒い」と言われていますが

本渡「八重は天然です!」

千本木「絶対に黒いです」

本渡「キャラ紹介などにはちゃんと天然と書いてあるので……ただお酒を飲んで酔っ払ってしまうと、本音が出ちゃうというか、言葉が真っ直ぐになるというか。そのセリフを言うときは、意外と彼女は周りを冷静に見ている子なのかなって思いました。でも、天然だと思います!」

――演じているキャラとご自身が似ているところ、または共感できるところはありますか?

千本木「売れたいという目標とか野心というのは、誰にだってあるんじゃないかと思います。ただ、千歳ほど強烈で、むき出しの人はなかなかいないですよね。たぶん千歳は、いろいろな人が心の底に持っている野心のようなものを固めて、それを前面に出した感じなので、誰しもが、どこかしらに共感できるところがひとつふたつはあるんじゃないかと思います。ただ、だからといって、あそこまで押し出す人はいないですよね(笑)」

本渡「直接関わらず、見ているだけなら楽しい子ですよね。絶対に関わりたいとは思わないですけどね! けっこう反面教師として見ているところがあるかもしれません」

千本木「私がもし千歳と友達だったら、"ちゃんとしろ"って言ってあげたいです」

――本渡さんは八重と似ているところはありますか?

本渡「うーん、どうでしょう」

千本木「似てますね。まんまです」

本渡「似ているって言われることもあるんですが、"はわわ"とか絶対に言わないですし、腹も黒くないですから」

千本木「(笑)」

本渡「何で笑ってるの! ただ、言葉がペラいというか、"本当にそう思ってる?"って言われることは多いです。"いいよ、無理しなくても"って言われることが小・中・高とあって……。本音で言っているのにちゃんと伝わらないことが多いので、そのあたりは共感できるかも。ただ、八重ほど転んだり、テンパったりはしないです」

千本木「いずれにしても、千歳も八重も可愛いですよね。特に千歳はああいう性格なので、受け付けない人も多いんですが、自分のキャラとなると許せますね(笑)」

――そんな『ガーリッシュナンバー』ですが、話は変わって、お二人はアニメグッズを購入したりしますか?

千本木「最近はなかなか行く機会がなくなりましたけど、学生の頃は池袋に行ったり、地元のアニメショップでグッズを買ったりしていました。最近はなかなかお店が開いている時間に行けることがなくて、あまり買ってないです。」

本渡「昔は人について行って眺めるぐらいだったのですが、仕事を始めて、自分の役ができてからは、自分のキャラクターグッズを探すようになりました」

――今回はお二人の書いた文字がTシャツになるわけですが、このお話を聞いたときの感想は?

千本木「自分の字がそのまま使われるということだったので、『ヤバイ、キレイに書かなきゃ……』って思いました(笑)。自分の字が商品化されることなんてなかなかないことなので、本当にどうしようって。でも、もし自分がファンだったらすごくうれしいので、面白い企画だと思います」

本渡「どんな風に書いて、どうやって遊ぼうって考えるのが、すごく難しかったですけど、楽しかったです。いろいろ考えるだけでワクワクしました」

――ちなみに、字に自信はありますか?

本渡「まったくないです」

千本木「私も……見本でいただいたものに書かれていた字がすごく可愛かったので、このまま出せばいいのにって思いました(笑)」

――ちなみに、お二人が『ガーリッシュナンバー』のグッズをプロデュースするとしたら、どんなグッズを作りたいですか?

千本木「千歳ちゃんはいつも目玉焼きのお洋服を着ているので、やっぱりその目玉焼きのTシャツとかは欲しいです。最近は、自分でも目玉焼きを探すことが増えました(笑)」

本渡「何年か前にガチャガチャとかで、ボタンを押すごとに声が出るグッズがあったのですが、あれで『ガーリッシュナンバー』のキャラの声が聞けたらいいなって思います。"ガハハ"とか聞けたら面白いですよね!」

――それでは最後にファンの方へのメッセージをお願いします

千本木「『ガーリッシュナンバー』という作品は、この業界を目指している人にとっては夢を壊しちゃうことがあるかもしれませんが、あれはフィクションだということを強く言っておきたいです(笑)。ただ、そんな中にも、彼女たちの本当の部分というものが必ずあるので、それを見つけてほしいです。千歳も、表面的にはけっこうなクズですけど、本当に単純なだけで、意外と良いところや可愛いところがあるので」

――意外と?

千本木「意外と(笑)。表面だけで突っぱねるのではなく、しっかりと見てあげてほしいです。ギャグなんだけどギャグじゃない、本当に深いセリフがあったりもしますので、そのあたりを楽しんでいただけるとうれしいです。あと、Tシャツの文字も頑張って書きましたので、ぜひ皆さんにも着ていただきたいです。よろしくお願いします」

本渡「『ガーリッシュナンバー』には、フィクションもたくさんありますが、リアルなところもあり、すごく重いところもあり、そしてコメディもありで、実際に声優として仕事をさせていただいている身として、現場の雰囲気や緊張感はすごくリアルに描かれていると思います。登場するキャラクターひとりひとりが、それぞれの目標に向かっていて、それぞれの色が強いがゆえに起こってしまうトラブルもあったりしますが、彼女たちは決して悪い子ではなく、本当に一生懸命に頑張っている子たちなので、皆さん応援してあげてください。そして、イベントの際には、ぜひこのTシャツを着ていただけるとうれしいです。着てほしいなー! よろしくお願いします」

――ありがとうございました

これらのグッズは、本日よりアニメショップおよびネット通販サイトにて予約受付がスタートし、発売は2017年3月の予定となっている。各詳細はグルーヴガレージの公式サイトにて。

(C)Project GN/ガーリッシュナンバー製作委員会