説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhone 7 Plusは7と比べてどこがいいか、簡潔にまとめて!』という質問に答えます。

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ズバリ、「iPhone 7 Plusのほうが絵(写真/ビデオ)がいい」でしょうか。最終的には好みの問題になりますが、iPhoneにデジタルカメラやビデオカメラとしての役割を期待するのならば、iPhone 7 Plusを選ぶほうが満足感を得られるはずです。

iPhone 7は高さ138.3ミリ×幅67.1ミリ×厚さ7.1ミリに4.7インチ液晶、iPhone 7 Plusは高さ158.2ミリ×幅77.9ミリ×厚さ7.3ミリに5.5インチ液晶と、物理的な大きさが異なるだけでなく、カメラとディスプレイに差があります。

iPhone 7 Plusには、2組の撮像素子とレンズを備えた「デュアルカメラ」が搭載されています。ボディ外側にF1.8/35ミリ判換算で28ミリ相当の広角レンズ、内側にF2.8/56ミリ相当の中望遠レンズが搭載され、内側のレンズに切り替えると光学2倍相当のズームが可能になります。

2つのカメラが捕らえた情報を利用すれば、中央の被写体をシャープに描写しつつ背景をぼかした写真も撮影できます。これが被写界深度エフェクトと呼ばれる新機能で、現時点ではiPhone 7 Plusだけに「ポートレートモード」として用意されています。一眼レフカメラのような写真を撮影したければ、iPhone 7 Plusを選択すべきです。

ディスプレイは寸法だけでなく、iPhone 7が約100万、iPhone 7 Plusが約200万と画素数も異なります。 1インチ(2.54センチ)にどれだけの画素があるかを示す値は、iPhone 7の336ppi(pixel per inch)に対しiPhone 7 Plusが401ppiと多く、iPhone 7 Plusのほうが高精細です。高解像度の写真/ビデオを見比べれば、質感の違いを実感できることでしょう。

背景をぼかした被写界深度エフェクトに対応するなど、iPhone 7 Plusのほうが「いい絵」を楽しめます