働く既婚女性の多くが悩む、仕事と出産の両立。また、独身であっても、出産まで見据えた結婚の時期や、仕事との兼ね合いについて、真剣に考えている女性も少なくないでしょう。出産はキャリアを考える上で大きな転機となるため、出産のタイミングや仕事の継続については、頭を悩ませる問題になりがちです。今回は、仕事と出産の両立や、出産にまつわるお金についてまとめてみました。

出産しても仕事を続けたい人は、どうすればいい?

仕事と出産の両立について悩むことは?

厚生労働省の「人口動態統計(平成26年)」によると、女性の平均初婚年齢は29.4歳、第一子出産時の平均年齢は30.6歳となっています。責任ある業務を任されるようになったり、仕事にやりがいを感じたりする頃と、結婚や出産を考える時期は、ちょうど重なりやすいと言えるでしょう。30代前半ともなると、昇進や転勤・海外赴任などを打診される機会もありますし、転職を検討している場合、「35歳までに……」と考える人は多くいます。

そんな中で、世の中の働く既婚女性は、キャリアと出産にどのような課題を抱えているのでしょうか。働き方やライフスタイル、出産に対する考え方は人それぞれ。さまざまな悩みがあるはずですが、代表的な意見を2つ挙げてみました。

■出産するベストなタイミングがわからない
働きながら出産を希望する女性の多くが、仕事にできるだけ支障なく出産できるタイミングを見極めることが難しいと感じているようです。20代で出産した場合、職場復帰後にキャリアを伸ばすチャンスは多くあります。一方、30代では効率よく業務をこなす仕事力がついているため、子育てと両立しやすいという面も。

つまり、どのタイミングで出産をするとしても、メリットもデメリットもあります。結局は、授かったときがベストタイミングと言えるでしょう。また、そもそも仕事には予測不能な事態がつきもの。業務に差し障りのないようにと考えても、その通りにはいかないケースも多くあるのです。

とはいえ、仕事の状況を全く考慮しない訳にはいかないのが実情ですよね。自分の希望する働き方や今後のライフプランなども総合的に考えて、時期を判断していくのがいいでしょう。

■キャリアダウンするのが心配
出産後に働き方が変わることで、降格する可能性がある場合、なかなか出産へ踏み切れないという人も多いようです。また、「出産したら、周囲より出世のスピードが遅れてしまう……」と気にする声も。一時的にはキャリアダウンに思えたとしても、出産や子育てを通じて広い視野を持てるようになれば、長期的には、仕事にもプラスに働くと考えられます。