パナソニックのホームベーカリーといえば、その美味しさから「こだわり派」にも人気。そんなパナソニックが、期間限定カフェ「Tastemade Bakery supported by Panasonic」(以下、Tastemade Bakery)をオープンしている。提供メニューは今話題のレシピ動画配信メディア「Tastemade(テイストメイド)」が考案。イベントの実施期間は2016年11月23日から28日の5日間だ。オープン前日には、報道陣向けのプレオープンイベントも行われたので、さっそくその様子を紹介したい。

場所は代官山にある「カフェSign daikanyama」。代官山駅の駅ビル1階という、アクセスのよい立地だ

そもそもTastemadeってナニ?

今回のカフェで注目したいのは、レシピを考案しているのが「Tastemade」ということ。Tastemadeとは、Facebookやインスタグラム、twitterなどのSNSに料理レシピの動画を配信する世界的メディアだ。その特徴は、美味しい上に「思わず写真に撮りたくなる見た目」。たとえば人気の焼きリンゴは、バラの形をしている。また、動画は1~2分と短いながら、すべての手順を軽快な音楽にのせて早回しで見せてくれるので非常にわかりやすいのも人気の理由だ。

カフェのレシピを開発した、Tastemadeの堀川藍氏。美術大学の卒業生で「料理でアートする」のが得意だという

「朝ごはん」がコンセプト

今回のTastemade Bakeryは、このTastemadeが考案した3つのレシピが味わえる。また「supported by Panasonic」なので、パナソニックの調理家電を使用して作れるメニューばかりだ。コンセプトは、ずばり「朝ごはん」。調理に使用するのは人気ホームベーカリー「SD-BMT1001」のほか、コンパクトオーブン「NB-DT50」、そしてコーヒーメーカーの「NC-R500」の3製品となる。

カフェで頼めるメニューは「よくばり野菜のしましまサンドイッチ(1,080円)」、「ハッピー!フルーツフラワーピザ(980円)」、「とろ~り一斤パンラザニア(1,280円)」の3メニュー。いずれも、コーヒーか紅茶がサービスとなる。

イベントで提供される3種類のメニューと、調理に使われたパナソニックの調理家電。左からホームベーカリー「SD-BMT1001」、コンパクトオーブン「NB-DT50」、コーヒーメーカーの「NC-R500」

サンドイッチのキーワードは「萌え断」?

パナソニックによると、最近インスタグラムで流行っている言葉に「萌え断」があるという。萌え断とは、パンやサンドイッチ、おにぎらずなどを切った断面に「萌え」ること。何層にも具材を重ねたカラフルで分厚いサンドイッチなど、切り口の美しさがポイントだ。今回のカフェメニューに用意した「よくばり野菜のしましまサンドイッチ」や「とろ~り一斤パンラザニア」は、まさにこの萌え断を意識したメニューだ。

サンドイッチの萌え断に重要となるのは「切り口」。この点、ホームベーカリーSD-BMT1001は、「サンドイッチ用食パンコース」を搭載しており、このモードで作った食パンは、一般的な食パンよりも小さめで均一な気泡になるそう。このため、包丁でカットしても美しい断面が保たれるのだ。

サンドイッチのパンや、ピザ生地作りに活躍したSD-BMT1001

断面までも美しい「よくばり野菜のしましまサンドイッチ」。均一で細かな気泡のパンなので、サンドイッチ半分に切っても切り口がボロボロにならない。シマシマ模様のパンは、プレーンな食パン生地とほうれん草が入ったパン生地を混ぜて焼き上げている

会場ではサンドイッチの試食も。分厚いチーズやたくさんの野菜を、しっとりとしたパンがうまく包み込んで味をまとめてくれている

デザートには「ピンク色」のピザ

ピンク色の生地がカワイイ「ハッピー!フルーツフラワーピザ」は、生地にラズベリーパウダーなどを混ぜて作っている。生地の作りかたは簡単で、材料をSD-BMT1001に入れて「ピザ生地」コースを選択するだけ。出来上がった生地は丸く伸ばし、コンパクトオーブンNB-DT50で焼き上げる。

ちなみに、コンパクトオーブンNB-DT50の特徴は、余熱がいらずトースターのように使える手軽さと、遠赤外線と近赤外線によるダブル加熱だ。遠赤外線ヒーターで、食材の外はコンガリ。近赤外線ヒーターで中はアツアツに温めることができる。このため、冷凍した食パンもボタン一つで失敗なくトーストするという。

会場に展示されていたコンパクトオーブンNB-DT50。小さめサイズなので、あっというまに庫内があたたまり、余熱は不要。遠近ふたつの赤外線ヒーターで、食材の外も中も効率よく加熱

デザートはピンク色のピザ! これも生地から手軽に作れるからこそのレシピだ。ピザ1枚で、キャラメリゼしたバナナ、シトラス、ベリーの盛り合わせの3種類の味を楽しめる

報道陣向けのこの日は、参加者が一部の調理を手伝うというイベントもあった。手伝うメニューは「とろ~り一斤パンラザニア」。名前の通り1斤まるごとのパンに、さまざまな具材を詰めてラザニア風に焼いたもの。ただし、これは報道陣向けの特別イベントで、残念ながら23日以降の一般公開では実施されない。

参加者が、くりぬいた食パンに具材を詰める特別イベントも開催された。ミートソースにアボカド、ベビーリーフ、チーズといった具材を美しい層になるように詰め込んでいく

焼き上がりはこちら。何層にも重なった具材がとにかく美しい。試食してみたところ、パンの周りがサクッと香ばしく、ミートソースとの相性が抜群。同じパン料理なのに、どこまでもシットリと柔らかなサイドイッチとは、パンの味がまったく違うことに驚いた

すべての料理に、コーヒーか紅茶がサービスされる。コーヒーはもちろんNC-R500で抽出したもの。NC-R500はメタルフィルターを使用しているため、コーヒー豆の油分まで抽出可能。紙フィルターよりも香り高いコーヒーが楽しめる

カフェで食べたメニューを家で再現!

カフェで提供されたメニューも家で再現できるように、レシピ動画が作成されている。このレシピ動画はTastemade Bakeryのサイトからも再生可能だ。

Tastemadeはロサンゼルスで始まったサービスで、今では世界各国に拠点がある。しかし、実際にTastemadeのメニューが食べられるカフェは、今回のイベントが初めてだとか。ぜひ一度食べて、気に入ったメニューは家で再現してほしい。