独自のアプリ仮想化サービス「HP Workspace」を活用すれば、さらに便利

Continuumは、HP Elite x3をPC代わりに使える便利な機能であるが、従来のWindowsアプリは使えず、Continnum対応のUWPアプリしか利用できないという欠点がある。HP Elite x3には、その欠点を補う独自のアプリ仮想化サービス「HP Workspace」が用意されている。

HP Workspaceは、HPが用意しているサーバーにアクセスし、サーバー側にインストールされているアプリケーションを利用できる仕組みだ。HP Workspaceを利用すれば、Windows 10で動作する32bitおよび64bitアプリケーションをHP Elite x3で使えるわけだ。HP Workspaceには有償ライセンスが必要だが、今回はデモ用アカウントで試用を行った。

デモ環境には、Google ChromeやOpenOffice、Internet Explorer 11がセットアップされていたので、一通り試してみたが、アプリの起動にはやや時間がかかるものの、一度起動してしまえばローカルで動作しているのとあまり変わらない感覚で利用できた。ただし、HP Elite x3のローカルファイルを、HP Workspaceのアプリで編集するには、いったんローカルファイルをHP Workspaceにアップロードする必要がある。

HP Workspaceを利用するには、アカウントを作成し、ログインする必要がある

HP Workspaceのアプリケーション選択画面。表記は英語になっているが、日本語の表示や入力も問題なくできる

こちらはファイル関連の画面。DropboxやGoogle Drive、Boxといったクラウドストレージを利用できる

HP Workspace上のOpenOffice CalcとIE 11を利用しているところ

HP Elite x3のローカルファイルをHP Workspaceにアップロードすれば、HP Workspace上のアプリで開くことができる

現時点で最強のWindows 10 Mobile搭載スマートフォン

HP Elite x3は、Windows 10 Mobile搭載スマートフォンの中でも、現時点で最強の製品といってよい。

Windows PCとの親和性が高く、デスクドックやノートドックと組み合わせてContinuumを利用すれば、Windows 10搭載PCと同じような環境を実現できる。オフィス以外の場所でも仕事に取り組む忙しいビジネスマンや、これから伸びるであろうテレワーク環境にも最適だ。

また、Windows 10 Mobileの弱点である「AndroidやiOSに比べてアプリが少ない」という点は、HP Workspaceを利用することでカバーできる。HP Elite x3はスマートフォンの中でも高価な部類だが、それだけの価値を見いだせる製品だ。