「ウルトラマン(飛行シーン用 ノーマルタイプ後期型)」

東京・ラフォーレミュージアム原宿にて、映像作家の庵野秀明氏が代表を務めるカラーの創立10周年を記念した企画展「株式会社カラー10周年記念展~過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー。~」が開催されている(会期:11月23~30日)。

会場では、企画タイトルの通りカラーが制作を手掛ける「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の初公開を含む原画をはじめ、庵野氏が総監督・脚本を務めた『シン・ゴジラ』のゴジラ雛形などをメインに展示。加えて、同社がアニメーションや特撮作品関連資料のアーカイブ事業にも力を入れていることから、その一例として「ウルトラマン」の撮影用オリジナルを復元したミニチュアなど、貴重な資料が公開されている。

3Dスキャンなどデジタル技術がなかった時代においては、特撮作品におけるミニチュアは手仕事により生み出されてきた。当時ヒーローに感じていた"かっこよさ"は、その時代の手仕事によって生み出されたスーツの"味"と密接に結びついていた側面もあり、それはデジタル技術には代えられないものとなっている。

今回「ウルトラマン」シリーズから展示されていたのは、撮影用のオリジナルを復元した「ウルトラマン(飛行シーン用 ノーマルタイプ後期型)」、撮影用のオリジナル木型を使用し再制作された「ジェットビートル」、『ウルトラセブン』の「ウルトラホーク1号」、『帰ってきたウルトラマン』の「マットアロー1号」「マットアロー2号」「マットジャイロ」など。大の特撮ヒーローファンとしても知られる庵野氏の"特撮愛"が感じられる資料の数々は、『エヴァ』や今年話題となった『シン・ゴジラ』ファンのみならず、「ウルトラマン」ファンにとっても非常に興味深い内容になっていた。

「ウルトラマン(飛行シーン用 ノーマルタイプ後期型)」

「ジェットビートル」

「ウルトラホーク1号」

「マットアロー1号」

「マットアロー2号」

「マットジャイロ」

「株式会社カラー10周年記念展~過去のエヴァと、未来のエヴァ。そして現在のスタジオカラー。~」は11月23~30日の期間に東京・ラフォーレミュージアム原宿で開催。入場料は500円。

(C)カラー
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