iOSに標準装備の地図アプリ『マップ』が、10月下旬公開のiOS 10.1アップデートで大幅に機能アップされた。ここ日本でも電車や地下鉄など主要な公共交通機関の乗り換え案内に対応したほか、遅延/運休といった運行情報の取得やSuicaとの連携機能が追加されたのだ。Google Mapsなどサードパーティー製地図アプリがいきなり消えはしないだろうが、『マップ』だけでかなりのことができるようになったことは確かだ。
独自の機能も用意されている。乗り換え案内や運行情報に対応する地図アプリはあるが、新しい『マップ』では自分が乗車する可能性がある路線を登録しておくと、そのうちのどれかに遅延/運休が発生するとウィジェットに表示してくれる。朝の忙しいときでも、ウィジェットを確認すれば電車に遅れがないかどうか、ひいては遅刻の可能性があるかないかひと目で確認できるのだ。
手順はかんたん。まず、ウィジェットの編集画面で「マップ:交通機関」を登録する(初期設定では未登録)。そのあと、通勤・通学で使う路線、乗車する可能性がある路線を「よく使う項目」に登録する。以降登録した路線に遅延/運休が生じた場合には、その路線名と対象区間が「マップ:交通機関」ウィジェットに表示されるというしくみだ。
路線の登録は乗降する駅を表示すればいい。複数の路線が通過する駅であれば、そのすべてが「よく使う項目」に登録される。なお、横須賀線の駅を登録すると「成田エクスプレス」や「日光・きぬがわ」が登録されるように、特急や観光系の路線も登録されるので、不要な場合は削除しておこう。