ATTO Disk Benchmark 3.05ではライトが公称値を上回る結果

最後に「ATTO Disk Benchmark 3.05」を利用して、転送速度を計測してみた。960 EVO 1TBでは、転送サイズ8MBでのリードが3347.075MB/秒、ライトが1952.382MB/秒と、リードもライトも公称値を上回った。950 PRO 512GBでは、同じく転送サイズ8MBのリードが2198.106MB/秒、ライトが1556.147MB/秒であり、リードは1.5倍、ライトは1.2倍ほど、960 EVO 1TBのほうが高速だ。

ATTO Disk Benchmark 3.05の結果

Samsung SSD 960 EVO 1TB

Samsung SSD 950 PRO 512GB

NVMe対応SSDの中でもトップクラスの性能、コストパフォーマンスは非常に高い

960 EVOは、960 PROの下位に位置づけられるメインストリーム向け製品でありながら、昨年(2015年)のハイエンドモデルである950 PROを上回る性能を実現していることが魅力だ。

今年(2016年)のハイエンドモデル、960 PROのほうが確かに高性能だが、その差はそれほど大きくはない。960 EVOは、現時点のNVMe対応SSDの中でもトップクラスの性能を実現していながら、北米での想定小売価格は250GBモデルが129.99ドル、500GBモデルが249.99ドル、1TBモデルが479.99ドルと安い。

日本での価格は未定とのことだが、北米での価格を考えれば、日本でも魅力的な価格で販売されることになりそうだ。コストパフォーマンスは非常に高いので、M.2フォームファクタ(PCI ExpressおよびMVNe)対応マザーボードを持っている人や、これから新たに最新パーツを使ってPCを組みたいという人には、特におすすめしたい製品だ。