Mozillaは、11月15日(米国時間)にFirefoxの新バージョンとなる「Firefox 50」をリリースした。当初、11月8日の予定であったが、1週間ほど延期された。2016年では、12月13日にバージョン50.0.1が予定されている。このバージョンアップは、緊急性のあるバグがあった場合に対応される予定のものだ。したがって、実質的なメジャーバージョンアップとしては、2016年最後のバージョンアップとなる。

前バージョンの49からは、49.0.1と49.0.2がリリースされている。49.0.1では、以下の修正が行われた。

  • Windows版:Websenseに起因して起動時にクラッシュする問題のうち、いくつかを修正

49.0.2では、以下の新機能の追加と修正が行われた。

  • Flashの非同期描画が標準で有効に。これによりパフォーマンスの向上と、Flashを利用しているサイトでのクラッシュが減少
  • D3D9が標準のフォールバック先であることに変更。描画が崩れる不具合への対処策となる
  • ネットワークに関する不具合を修正。起動時にFirefoxのユーザーインターフェイスが表示されない不具合が解消
  • Array.prototype.valuesにおけるブラウザ互換性に関する不具合の修正
  • いくつかのセキュリティ問題の修正
  • ファイルのアップロードにおけるブラウザ互換性に関する不具合の修正
  • HTML5アプリに影響するCanvasフィルターに関するグラフィックスの問題の修正
  • タブ切り替えのパフォーマンスに関する情報を取得するように変更

したがって、Firefox 50へのバージョンアップは、49.0.2からとなる。本稿では、インストール手順や新機能などを解説する。

Firefox 50のインストール

では、手動でアップデートを行おう。Firefoxメニューの[ヘルプ]→[Firefoxについて]を開くと更新が自動的に開始される。[Firefoxを再起動して更新]をクリックする(図1)。

図1 Firefox 50へのアップデート

新規に、Firefox 50をインストールする場合、FirefoxのWebページからインストーラーをダウンロードする(図2)。

図2 Firefoxのダウンロードページ

[Firefox無料ダウンロード]をクリックし、保存したファイルをダブルクリックして、 インストールを開始する(図3)。

図3 Firefox 50のインストール

あとは、画面の指示通りにインストール作業を進める。以降で、Firefox 50の新機能や変更点を見ていこう。