説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『「訳ありiPhone」を安く買うことってできないの?』という質問に答えます。

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「訳ありiPhone」をメーカー再生品(リファービッシュ品)扱いのiPhoneと定義するのであれば、2016年11月現在、日本国内では正規入手ルートはありません。iPhoneを取り扱う携帯電話会社が販売キャンペーンを実施し、実質的な値引き販売を行うことはあるでしょうが、それはメーカー再生品ではなく完全な新品/未開封品のはずですから、"訳あり"ではありません。

そもそもメーカー再生品とは、初期不良などが原因でメーカーに返品された製品のうち、修理や調整を行うことで再出荷したものを指します。新古品・修理再生品などと呼ばれることもありますが、意味するところは同じです。メーカーは生産/廃棄コストを節約でき、消費者は中古品より好コンディションの製品を通常価格より割安に購入できるため、メーカーと消費者双方にメリットがあると考えられています。

iPhoneといえど初期不良はゼロではないはず、であればそれを修理/再調整したものを安価に入手したい、というニーズは高いようで、AppleもオンラインのApple Storeでメーカー再生品iPhoneの取り扱いを開始しました。ただし、2016年11月現在では米国のみの実施で、日本での取り扱いはありません。

米国の「Refurbished iPhone」ページを眺めてみると(リンク)、SIMフリーのiPhone 6s(16GB)が449ドル、iPhone 6s Plus(16GB)が529ドルと割安です。ギフト包装や刻印サービスを受けることはできませんが、1年の保証がつくことはもちろん、Apple Careへの加入も認められていますから、自分が使うためのものであれば支障ないでしょう。日本で実施されるかどうかは不明ですが、実現すれば"訳ありiPhone"を安く購入する方法として定着すること確実です。

アメリカのApple Storeでは、メーカー再生品iPhoneの取り扱いが開始されました