【レビュー】

「Pixel」レビュー、平凡なスペックでも使ってみたらスゴかったGoogle携帯

3 デザイン、カメラ、Adnroid 7.1、バッテリー駆動時間などチェック

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デザイン

筐体にはアルミニウムを採用、下辺よりも上辺の方がわずかに厚く、また背面の上1/3ぐらいがガラスで覆われている。上1/3が厚く、下2/3はスリムというユニークなデザインだ。正直、個人的には好みではないのだが、持った時に手が触れる部分が薄いので持ちやすい。実際よりもスリムに感じる。一方で厚みのある上辺は、iPhone 6/6s/7シリーズのようにカメラのレンズ部分が飛び出していたりしないので、机の上などに置いて使う時に安定する。

背面の上1/3ぐらいを覆うガラスの縁で、背面の指紋認証ボタンを探しやすい

上辺は厚みがあるので、iPhoneのようにレンズが出っ張ることなく、下2/3は薄くなっていて手に持った時にスリムに感じる

5.0インチのPixelが143グラムで、4.7インチのiPhone 7(138グラム)よりも重いが、5.5インチのPixel XLは168グラムで、同じ5.5インチのiPhone 7 Plus(188グラム)よりも軽量だ。画面サイズと重さのバランスは5.5インチのPixel XLが秀逸で、iPhone 7 PlusからPixel XLに持ちかえると「軽い!」と感じる。

カメラ

1.55μmピクセルピッチのセンサー、F2.0レンズという数字はNexus 5Xと同じである。だが、スマートフォンのカメラはアプリやOSとの最適化を含めてカメラである。Googleフォトを開いて過去からこれまでの写真の一覧を見ると、Pixel XLでカメラが変わったのが一目瞭然だ。上位のカメラに買い換えたかのように写真が違う。

瞬時に起動、すぐに撮影できるカメラ・アプリ

筆者がスマートフォンのカメラ機能に求めるのは「シャッターチャンスを逃さない高速な起動・動作」「シャープネスとノイズのほどよいバランス」「薄暗い場所での撮影への対応」の3つである。「PixelとiPhone 7のどちらのカメラが優れているか」という議論が広がっているが、これらの点でPixel XLとiPhone 7 Plusのどちらにも満足している。Pixel XLは光学式手ぶれ補正を搭載していないので、薄暗い場所などでの手ぶれに気をつけなければならない。その点を除いた上でも、どちらかに軍配を上げるなら筆者は「iPhone 7 Plus」なのだが、それは優劣ではなく、個人的な好みの差の範囲と言える。どちらを使ってもシャッターチャンスを逃すことなく、シャープで美しい写真を撮れる。

左はiPhone 7 Plus、右はPixel XL、わずかに逆光でも自然な色合い

左はiPhone 7 Plus、右はPixel XL、強い太陽光があたる厳しい状況で撮影

左はiPhone 7 Plus、右はPixel XL、わずかに光が差し込むだけの薄暗いロッカー

動画撮影では、手持ちでもぶれのない安定した動画を撮影できる。電子式のぶれ補正が効いているためだ。厳密に比較したらiPhone 7 Plusで撮影した動画の方が、ぶれに対して自然で滑らかな結果を得られるが、これも写真同様、優劣をつけるような差ではない。どちらでもジンバルを使っているようななめらかな動画を撮影可能だ。

Android 7.1

Pixelシリーズは、開発プレビュー段階のAndroid 7.1(最終版リリースは12月上旬の予定)を搭載しており、アプリ・ショートカットを利用できる。これはiOSのホーム画面での3D Touchに似た機能だ。ホーム画面やアプリ一覧でアプリのアイコンを長押しすると、対応しているアプリでは機能へのショートカットが現れる。たとえばChromeなら「新規タブ」「新規インコグニートタブ」の作成にアプリ・アイコンから直接アクセスできる。Android 7.1の発表でアプリ・ショートカットを知った時には長押しを待つのが一手間と思ったが、長押しといってもぐっと押し込むのと同じぐらいのわずかな間隔で、またバイブレーションの振動が返ってくるため、iOSの3D Touchに近い自然な操作でショートカットを呼び出せる。

ホーム画面やアプリ一覧のアプリ・アイコンから、アプリの特定の機能に直接アクセスできるアプリ・ショートカット

ランチャーが変わっていて、ホーム画面のドックにアプリ一覧へのボタンがなく、ドック部分を上にスワイプするとアプリ一覧が開く。Android 7.1ではなくPixel独自の機能だと思うが、とても使いやすい。また、「オン/オフ・ボタンの二度押しによるカメラ起動」「端末を振って前後のカメラ切り替え」「指紋センサーをなぞって通知表示」といったアクションが「Move」という設定にまとめられているなど、全般的にナビゲートしやすくなっている。

ドックの中にアプリ一覧のボタンがなく、アプリのアイコンを5つ並べられる。ドックを上にスワイプするとアプリ一覧が現れる

Google Assistantはホーム画面の長押しで呼び出せる。うっかりものの主人を助けてくれるほどスマートではないが、使い方のコツをつかむと便利な機能になる。たとえば、「What's my day looking like?」と聞くだけで、その日の天気、スケジュール、主なニュースをまとめてくれる。自転車のカギの番号などを覚えておくように頼むと、ちゃんと覚えておいてくれる。まだ英語でしか利用できず、英語圏でもスマートフォンで音声デジタルアシスタントを普段から活用しまくっている人は少ないが、色々試してみるとハッとさせられることも多く、1年後にはホームボタンの長押しを多用するようになっていても不思議ではないように思う。

「InboxとGmailはどっちの方がいいの?」とGoogle Assistantに聞いたら、1秒と待たずに比較記事を紹介してくれた

バッテリー駆動時間

Pixelは2,770mAhのバッテリーを内蔵し、バッテリー駆動時間はビデオの連続再生が最大13時間。Pixel XLは3,450mAhのバッテリーで、ビデオの連続再生が最大14時間となっている。iFixitの分解レポートによると、iPhone 7と7 Plusのバッテリーはそれぞれ1960mAhと2900mAhである。iPhone 7シリーズに比べて大容量なバッテリーをスリムな筐体にうまく収めている。

テストしてみたところ、Pixel XLは100%から12時間50分のビデオ再生が可能だった。実際の使用でも、写真やビデオをたくさん撮ってヘビーに使用した時の残量ゼロまでのスクリーンオン時間が約6時間。モバイルバッテリーを使わずに、なんとか1日使い続けられた。

ただ、電力消費の効率性に関しては期待値を下回っている。Androidは6.0で「Doze」(スリープ時の電力消費を抑制)が導入された時のような劇的な向上を期待していたのも理由の1つだが、クラウドサービスと連動したアプリやProject Fiを使っているとバッテリーの減りが早い傾向は変わらない。

バッテリーの持ちは悪くはないが、期待したほどでもない。でも、15分で最大7時間分の充電が可能なので安心ではある

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インデックス

目次
(1) 発表会では伝わらなかった? 絶賛レビューが続々
(2) Pixelのスゴいところはレスポンスの良さ
(3) デザイン、カメラ、Adnroid 7.1、バッテリー駆動時間などチェック
(4) Googleは携帯メーカーとして成功できるか?

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