象印マホービンの「南部鉄器 極め羽釜 極め炊き NW-AS10型」(以下、NW-AS10)といえば、内釜に日本の伝統工芸「南部鉄器」を使用した高級炊飯器。とはいえ「南部鉄器を使うだけでそんなに美味しくなるの?」と疑問に感じる人もいるだろう。そこで同社は東京・表参道に、NW-AS10型で炊いたご飯が食べられる「南部鉄器 極め羽釜『象印食堂』」(以下、象印食堂)を、11月6日までの期間限定でオープン。ここでは試食会の様子をお伝えする。

表参道駅から徒歩5分、明治神宮前駅前からは徒歩3分の立地にある象印食堂。「極め羽釜」の大きな看板が目印

象印食堂で提供される料理と、圧力IH炊飯ジャー「NW-AS10」(左奥)、圧力IHなべ「EL-MA30」(右奥)

ここ数年、各メーカーは100,000円前後の高級炊飯器を発売しているが、NW-AS10型はとくに特徴的な製品だ。前述のとおり、内釜に日本の伝統工芸である「南部鉄器」を採用。そのためか、価格は各メーカーが送り出す高級炊飯器のなかでも少々お高めだ。価格はオープンだが、発売当初は140,000円以上、発売から数カ月たった今でも実売110,000円以上となっている。ご飯は毎日食べる人が多いだけに「美味しいならこの価格でも購入したい」という人は多いだろう。とはいえ、100,000円オーバーの製品だけに失敗はできない。象印食堂は、実際にNW-AS10で炊いたお米が食べられるため、高級炊飯器を買いたいけれど迷っている人にうれしい催しだ。

会場に展示されていたNW-AS10。南部鉄器製の内釜が重厚な存在感を放っている

食堂の一角ではNW-AS10が作られる工程も展示されていた。バリ取りなど、職人の手作業による工程が必要なことに驚く

3種類のご飯が食べ放題

象印食堂で提供されるメニューは、料理家の高橋良枝氏が考案した一汁三菜の「極め御膳」(税込1,000円)のみ。これは雑誌「dancyu 白いごはんのおかず帖」にも掲載されたレシピで、料理家の高橋氏が「白いごはんに一番合うオカズ」を研究してできたメニューだそうだ。

食堂の周囲には、なんとぐるりと稲が! 香りを嗅いでみると、どうも本物のよう……? こんなちょっとした遊び心も嬉しい

NW-AS10による美味しいご飯と、料理研究家・高橋氏プロデュースの「白いごはんに合うオカズ」が提供される

そして、気になる「ご飯」は、3種類の新米から食べたいものを選択可能。白いご飯は2種類で、ツヤのある見た目と甘み・旨味が強い新潟南魚沼産「コシヒカリ」と、弾力があり、冷えても美味しい佐賀産「さがびより」から選べる。さらに、濃い味わいでもっちりした食感の北海道産「ゆめぴりか」は玄米で食べることが可能だ。嬉しいことに、これらのご飯は「おかわり」が可能。そのため、筆者はコシヒカリ → さがびより → ゆめぴりかの順で3杯を完食した。

いずれもNW-AS10型で炊飯しているためか、各米の特徴が強くでている。同じ白米を食べ比べても、さがびよりとコシヒカリは驚くほど味が異なる。コシヒカリは適度な弾力と甘み、そして口に入れた瞬間強い旨味を感じる「バランスの良さ」があり、さがびよりは柔らかめに炊かれていたものの、シャキッとした食感が楽しく噛むとどんどん甘みや旨味があふれてくる。さらに、ゆめびりかは玄米なのにパサつきがなくモッチリ。独特の臭みも少なく米本来の濃い味わいを楽しめる。

象印食堂で提供されるご飯は3種類。左からコシヒカリ、さがびより、ゆめぴりか。ご飯は1杯ずつ提供されるが、なんとおかわりし放題! もちろん筆者は全種類制覇した

個人的に気に入ったのは、定番だが「コシヒカリ」。弾力を残した絶妙な炊飯加減で、甘みがくどくないのに旨味は濃い。これならいくらでも食べられる

極め羽釜のおいしさの理由

普通のご飯があまりにも美味しいので、極め羽釜の美味しさについてスタッフにも質問してみた。一番特徴的な「南部鉄器」は、IHの熱効率が良い素材。しかも、NW-AS10は炊飯時の最大消費電力が1,450Wと、家庭用5.5合炊飯器としては業界最大の消費電力量で加熱するため、大火力で米を炊飯可能なのだという。炊飯時に釜内を激しく沸騰させることで、米の甘み成分が引き出されるため「高い火力で激しく沸騰させる」のは、炊飯器にとって非常に重要な性能なのだ。

IHの電導効率が良い「南部鉄器」でできた内釜。実はこの製品、一般的な炊飯器の内釜と比較して、幅が広く浅いデザイン。このため釜全体に効率よく熱が伝わり、底のほうのご飯が上部ご飯の重みでつぶれることも防ぐ。メリットだらけの内釜だが、難点は少々重いことだ

激しく沸騰してあふれたネバネバした水分「おねば」は、内フタ奥にある外フタの内側にある穴で受け止める。さらに、おねばに含まれる旨味だけを内釜に戻すという

また、多くの高級炊飯器は圧力をかけて100℃以上の高い温度で加熱をしているが、NW-AS10はこの加圧が1.5気圧と、こちらも業界最大気圧を採用。炊飯時に最大112℃という高温度での炊飯が可能だ。さらに、1.5気圧という高い加圧によって、米にコーティングされた甘み成分を内部にギュギュっと染み込ませることができるという。

さまざまな技術が合わさり、この美味しいご飯が完成すると思うと、なかなか感慨深い

おかずにもこだわりアリ

おかずのメニューはけんちん汁、鶏手羽と栗の八角煮、たこの柔らか煮、砂肝と長ネギの和え物の4種類。野菜も多く、ヘルシーな内容だ。

惣菜の調理には、すべて圧力なべを使用している。これは、象印マホービンは圧力IHなべ「煮込み自慢 EL-MA30」(以下、EL-MA30)を発売しているためだ。EL-MA30は最大調理容量が1.5L程度のため、今回のイベント用おかずの調理には電気式ではない圧力なべを使用しているが、惣菜はいずれもEL-MA30があれば簡単に作れるという。

右上から砂肝と長ネギの和え物、鶏手羽と栗の八角煮、たこの柔らか煮、けんちん汁

一般的な圧力なべは「食材を柔らかく煮込む」のには適しているものの「味を染み込ませる」のが苦手。このため、象印食堂の惣菜は前日に調理し、一日味を染み込ませるという時間と手間をかけている。しかし、EL-MA30は調理中に減圧、加圧を繰り返すことで調理中に味を食材に染み込ませる。このため、調理してすぐに「一晩寝かせた味」が楽しめるそうだ。料理家の高橋氏によると「たこの柔らか煮は本来、圧力鍋で調理後、味を染み込ませるため一晩おきますが、EL-MA30なら25分で出来上がりました」とのことだ。

象印マホービンの圧力IHなべがあれば、たこにも数十分で味を染み込ませることができるという

柔らかく煮るのが面倒なたこも、骨付きの鶏の手羽肉も絶品! 手羽先は箸でつかむだけでホロホロと崩れる柔らかさだった

象印食堂は表参道のベーカリーカフェ426にて、11月6日まで開催。営業時間は11:00から16:00(ラストオーダー15:00)までとなっている。一食1,000円、一日100食限定で、売り切れ次第終了。また、アンケートに答えるとお米2合がもらえる特典もあるという。