日本マクドナルドが「みんなの愛で大復活」と銘打って展開中の人気商品復刻キャンペーンが当たっている。すでに販売を開始している復活商品第2弾「ベーコンポテトパイ」は、材料の供給が間に合わず、数量限定となるほどの売れ行きだ。次に登場するのは、1991年の初登場以来、何度も復活を繰り返すほどの人気商品「チーズカツバーガー」。年末に向け、マックの新メニュー攻勢が続く。

チーズカツバーガーの発表会には千原ジュニアさんと高橋みなみさんも駆けつけた

復活のたびに進化するチーズカツバーガー

今回の人気商品復活キャンペーンは、マックが日本1号店のオープンから45周年を迎えるタイミングに合わせて企画したもの。復活させるのは、「マクドナルドらしい味」と「マクドナルドだけのおいしさ」を持つメニューとマックが自信を示す4商品だ。ベーコンポテトパイの売れ行きは前述の通りで、第1弾「テキサスバーガー」も好評だという。

復活第3弾となるチーズカツバーガーは、今から25年前に初登場した商品。その後は1992年、2003年、2008年、2009年と復活を繰り返し、その度に少しずつ味わいを進化させてきたという。今回のバーガーに使用しているチェダーチーズは、ポークカツの味に負けないよう、コクとうま味にこだわって特別にデザインしたもの。ブラウンソースには隠し味としてしょうゆを調合し、日本人が好む味に仕立てたそうだ。

チーズカツバーガーは単品390円、バリューセット690円で発売。販売期間は11月2日から同月下旬までの予定

膨大な過去商品、復活メニューは社外の声を参考に決定

日本で45年の歴史を持つマックには、復刻可能な過去の商品がたくさんある。今回のキャンペーンで実際に復活させるメニューは、同社社員が社外の人と話をする中で浮かび上がってきた人気商品から厳選したものだという。

チーズカツバーガーの投入に際し、マックは過去に同商品を食べたことがある5,000人にアンケート調査を実施。復活を望むという声は93.6%に達したという。数ある商品の中から4商品を選ぶのは難しかったと思われるが、販売中の2商品の売れ行きと、チーズカツバーガーの復活を望む顧客の多さを考えると、マックが普段から行っている市場調査の精度は高いといえるのかもしれない。

今期は好業績で着地? 新商品でラストスパート

「バーガーラブ路線」を打ち出し、新メニューを次々に投入しているマック。話題を提供することで集客し、レギュラーメニューと比べ高価格の新商品を販売することで売上アップを図ってきた。こういった戦略が奏功してか、ここ最近のマックの業績は売上も客数も前年を上回っている。

復活キャンペーン第4弾となる商品は、11月22日に販売開始となる予定。どんなメニューになるかは「楽しみにしておいて」(日本マクドナルドPR部の長谷川崇氏)とのことだったが、2016年12月期のラストスパートとして、インパクトのある商品を準備していることだろう。