この連載では、Google検索やGooleの各種サービスを便利に使う小技を紹介していきます。
【バックナンバー】Googleお役立ちテクニック

Gmailの便利な検索演算子を覚えておくと、メールを取り出すのが楽になります。今回は、メールのラベルや保存場所を指定して検索するコマンドを中心に紹介します。とくに「label:」は、ほかのコマンドの代用としても使える便利な演算子です。これ1つを覚えておくだけでも、広く応用できます。

既読メールや未読メールを検索する

「is:」を使うと、既読メールや未読メールを指定できます。「is:unread」とすれば未読メールだけが表示され、「is:read」なら既読のメールが表示されます。

(図1)「is:unread」で未読メールを取り出すことができます。

このほか「is:」を使うものには次のようなものがあり、メールの状態や検索場所を指定して検索するのに使えます。

  • is:starred  スター付きのメールを検索
  • is:important  重要ラベルの付いたメールを検索
  • is:sent  送信済みのメールを検索
  • is:draft  下書きメールを検索
  • is:spam  迷惑メールに分類されているメールを検索

また「is:」と似ている演算子で「in:」があります。これは、「すべてのメール」や「ゴミ箱」など、検索する場所を指定して検索したいときに使います。

  • in:all  「すべてのメール」にあるメールを検索
  • in:trash  「ゴミ箱」に削除したメールを検索
  • in:anywhere  「迷惑メール」や「ゴミ箱」を含むすべてのメールを検索

少し特殊なのは、最後の「in:anywhere」でしょう。通常の検索では、「ゴミ箱」や「迷惑メール」にあるメールは表示されません。「in:anywhere」は、「ゴミ箱」と「迷惑メール」に分類されているメールに加え、「下書き」や「送信済み」など、すべてのメールを検索対象にできます。どうしても見つからないメールがあるときに覚えておくと便利です。

「label:」を付けて検索する

「label:」という演算子を使うと、任意のラベルを付けたメールを検索できます。たとえば「label:あとで読む」と入力すれば、「あとで読む」というラベルを付けたメールを取り出すことができます。

また「label:」には、便利な使い方もあります。前述した「is:」や「in:」の代わりに「label:」を使うのです。「is:unread」で未読メールを取り出すところを、「label:unread」としても問題ないわけです。

「is:」と「in:」は混同しやすいのですが、「label:」で統一してしまえば細かい違いを気にする必要がなくなります。

ちなみに「label:」は「l:」でも構いません。「l:」という演算子さえ覚えておけば、絞込み検索がぐっと楽になるはずです。