2016年5月に発売された、ダイソンの「Dyson V6 Mattress+」。清潔さをアピールするホワイトのボディに、ミニモーターヘッドやふとんツールなどが付属するふとん掃除に特化したモデルだ。ダイソンが誇る強力な吸引力で、ふとんの奥に潜むダニやダニの死骸、フン、そして人の皮脂などが除去できる。

「100人の寝どこ」キャンペーンに参加

そしてこの夏、ダイソンはDyson V6 Mattress+を使ってふとんに潜むダニやハウスダストを検査する「100人の寝どこ」キャンペーンを開催した。普段寝ている敷き布団を実際に掃除して、吸引したチリやホコリなどを研究機関に送り、どれぐらいヤバいかを確かめるというものだ。

「Dyson V6 Mattress+」。ダイソン公式オンラインストアでは税込4万8384円で販売されている

本稿は、筆者がこのキャンペーンに参加した結果をレポートするものだが、先に言い訳をしておきたい。筆者宅には2歳児、4歳児、6歳児がおり、今回テストしたエリアは、最も汗をかく2歳児とオトナが寝ているエリアだ。2歳児はカラダが小さい分、より高密度で汗をかくため、普段は週に何度もふとんを干し、シーツも替えている。しかし、今回はこのテストに備えて1週間以上、ふとんを天日には干さず、シーツも交換しないようにした (編集部 : そこに気合いを入れますか!)。さらにわが家には10歳になる猫もいる。

ダイソンから渡された検査キット。刷毛で微細な汚れまで収集するよう指示された

言い訳が済んだところで、検査用のダニ、ハウスダストの吸引を行う。ダイソンから提供された採取セットを開けて、まずはテープで100cm×200cmのエリアをマーキング。このエリア内で同じ場所を2回ずつ、Dyson V6 Mattress+を引いて吸引していく。

検査エリアを事前にマーキング。メジャーで測ったエリアをテープで囲う

ふとんの掃除が完了するころには、ダストカップに猫毛とともにホコリや微細なチリがたくさん採取できていた。これをこぼれないように刷毛で採取袋 (ジッパー付きの食品保存袋として有名なあれ) に入れていく。そして、この採取袋をダイソン指定の第三者機関に送った。ちなみに、著者がこの作業を行ったのは8月上旬だ。

ミニモーターヘッドを装着した状態でふとんの汚れを吸い込んでいく

ダストカップにはたっぷりの猫毛と微細なゴミ。これを採取袋に移して検査機関に送った

見たくないレベルの衝撃の結果

調査結果が届いたのは、約2カ月後の10月初旬。ダイソンから一通のメールが届き、そこに調査結果が記されていた。その内容は衝撃的だった。

まず、最初にカビの量から紹介しよう。カビの単位は、cfu (Colony Forming Unitの略) で示される。筆者宅から送った塵埃全量に含まれていたカビの数は4,400cfuだという。これは、今回の調査結果では、参加者の約44.2%を占める「~1万」という最多グループ。つまり、平均よりは少ないといえる数でホッとした。

寝具から分離されたカビを7日間培養したもの。これは少なめだっった

問題はダニの数だ。見つかったのはコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニの2種類。どちらもふとんや畳、カーペットに生息するダニで、アレルギーの原因となる。

コナヒョウヒダニの採取数は237頭。参加者の28.8%を占める「~500」のグループだが、平均からちょっと多めといったところだろう。

アレルゲンの原因でもあるコナヒョウヒダニ。これも平均前後だ

そして、もうひとつのヤケヒョウヒダニ。こちらはなんと、5,991頭 (成虫5,271頭、幼虫720頭) という驚くべき数が見つかった。これは「~1万」というグループで、参加者のうち3.8%という珍しいケースのようだ。さすがに4桁ものダニの量はインパクトがあった。

膨大な数が見つかったヤケヒョウヒダニ。参加者の中でもトップクラスの数だった

結果、筆者宅のふとんはダスト量こそ0.6gと平均的で、カビは少なめだったが、ダニは非常に多いということがわかった。今回は検証用にシーツの交換頻度を落としていたので、普段はもっと少ないと信じたい。あな恐ろしや、Dyson V6 Mattress+の吸引力。これからもこまめにふとんを掃除したいと思う。