10月22日・23日に、東京・中野サンプラザで秋のヘッドフォン祭 2016が開催。ティアックの発表会では、beyerdynamicのモニターヘッドホン「DT 1990 PRO」や「AMIRON HOME」、KOSSの「PORTAPRO」最新モデルが披露された。

モニターヘッドホンの新スタンダード

beyerdynamicは、1924年からの歴史を持つドイツの老舗音響機器メーカー。その伝統とクラフトマンシップは現在も受け継がれており、製品の一つひとつを職人の手作業で仕上げている。まさにハンドメイド・イン・ジャーマニーを体現するブランドだ。

beyerdynamicのシニアプロダクトマネージャーで、工学修士のGunter Weidemann氏

新たなオープン型モニターヘッドホン「DT 1990 PRO」は、2015年発売の密閉型モニターヘッドホン「DT 1770 PRO」にも搭載した「テスラ2.0ドライバー」を採用。高解像度と優れた空間表現を実現する。

DT 1990 PROは、開放型ヘッドホン「DT 990 PRO」の進化系。テスラ2.0テクノロジー搭載のハイエンド・モニターヘッドホンだ

堅牢性や快適性も備える。着脱式片出しケーブルの接続部には、ロック可能なミニXRL端子を採用。付属品として、使用環境によって選べるコイルケーブル (5m) とストレートケーブル (3m)、2種類のベロア製イヤーバッド、専用キャリングケースなども用意する。

2種類のケーブルが付属

ヘッドホン「AMIRON HOME」を初披露

続いて、ホームリスニング向けヘッドホンの新製品「AMIRON HOME」(アミロン・ホーム)を世界初公開。特別にチューニングした改良型テスラドライバーの搭載により、余分な振動と高周波帯域での共鳴を極力抑え、オープンタイプならではの透明感のある中高域と、正確な低域再生が可能とのこと。

2012年に発売された「T90」の進化形となる「AMIRON HOME」は、ホームリスニング向けのハイレゾ対応ヘッドホン。発売は2017年第一四半期(1~3月)の予定で、価格は未定

イヤーパッドには快適な装着感を実現するマイクロベロアを、着脱可能な両出しケーブルにはOCC線を採用。さらに、別売の4ピンXLRケーブル(B CABLE T1 2G)を使えば、バランス駆動にも対応する。付属品として、ストレートケーブル(3m・ステレオ標準変換プラグ付き)に加え、持ち運びに向いたセミハードケースを提供する。

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伝説級ヘッドホンの特別版、日本でも発売

KOSSブランドからは、1984年に発売された伝説級ポータブルヘッドホン「PORTAPRO」のスペシャルエディション「PORTA PRO PREMIUM RHYTHM BEIGE」を、国内でも5,000台限定で発売する。PORTA PRO PREMIUM RHYTHM BEIGEは、PORTAPROの音響設計を継承しつつ、プロ向けモニターヘッドホン「PRO/4AA」と同様のベージュカラーを施したものだ。

「PORTAPRO PREMIUM RHYTHM BEIGE」は、オリジナルモデルの高い可搬性や音質、側圧が3段階で調整できるヘッドバンドなどはそのままに、レトロな雰囲気が漂うベージュカラーを採用

ケーブルに通話用マイク付きコントローラーを搭載するなど、カラーの以外にもアレンジも加えている。PORTA PRO PREMIUM RHYTHM BEIGEは、米国で突如限定発売されたものだが、ティアックからの強い要望により日本国内向けの発売が実現したという。なお、米国版の製品とは、付属品などが若干異なるとのこと。発売は11月中旬~下旬の予定で、価格は未定だ。

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