説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『電話の「着信を知らせる」はどう設定すべき?』という質問に答えます。

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ご質問の内容ですが、iOS 10の電話アプリにおける着信時の設定はどうしたらいいか、という理解でよろしいでしょうか? 確かに、『設定』→「電話」→「着信を知らせる」の順に画面を開くと、着信設定の初期値が「常に知らせない」となっていて混乱しますよね。そのままにすると着信時に呼び出し音が鳴らないのではないか、そう判断されても仕方のないデザインになっています。

結論を言うと、初期値(常に知らせない)のまま放置して問題ありません。着信があれば呼び出し音が鳴り、バイブレーションが発生し、通知も届きます。知らせないどころか、聴覚と視覚と触覚の3とおりで持ち主に注意喚起してくれます。

特に説明はありませんが、この画面の選択肢はSiriで使用されるものです。音が出る選択肢(常に知らせる/ヘッドフォンと自動車/ヘッドフォンのみ)を有効にしていると、サイレントモード以外のときは、着信音とともにSiriが相手の名前を読みあげてくれます。

ということは、「常に知らせる」を選択している状態で呼び出し音が鳴る設定にしていると、Siriは発信者の名前を声で知らせてくれます。誰からの着信か、いちいちiPhoneを手にとり画面を見なくてもわかるから便利そうですね。

しかし、もし、もしもですよ。相手の『連絡先』にある名称/フリガナが「○○ぴょん」だったら、それも静まりかえった場所や混雑した電車内だったら……Siriはためらうことなく「○○ぴょんさんから電話です」などと読みあげてくれます。想像しただけでも愉快なシチュエーションですね。

どうしてもSiriに発信者の名前を読みあげてもらいたければ、「ヘッドフォンと自動車」か「ヘッドフォンのみ」を選択することをお勧めします。逆に、『連絡先』の登録名を「ゴルゴ13」や「MI6」といったテイストで統一するという楽しみかたも考えられますが、周囲にウケるかどうかの保証はしかねます。

iOS 10の電話アプリの着信設定は、「常に知らせない」のままにしておくことをお勧めします