すべてのiOSユーザに提供されるメールサービス「iCloudメール」。Apple IDの登録とともにメールアドレスが用意され、iOSに付属のメールアプリ、または「icloud.com」にアクセスするWEBメールから利用できる。メールの着信をほぼリアルタイムで知らせるプッシュ通知に対応するなど、使いやすさがポイントだ。

そのiCloudメールは、iCloudにサインインするだけでセットアップが完了してしまう。メールサーバの指定など面倒な作業は必要なし、すぐにでもメールを送受信できる。iCloudを中継して添付ファイルを転送する「Mail Drop」という機能に対応しているので、最大5GBという大容量ファイルでもメールに添付できてしまう。機能が豊富なうえ無料とくれば、通信キャリアのメールからiCloudメールに乗り換えるユーザが続出するのも無理はない。

ただし、初期設定のときひとつ注意点が。送信者名として、Apple IDの登録名がそのまま使われてしまうのだ。ほとんどの人にとってはありがたい機能かもしれないが、「鈴木太郎」ではなく「Taro Suzuki」のようにローマ字表記としたい、「たろべえ」などニックネームを使いたい、というユーザは少なくないはず。もちろん変更は可能なので、最初に作業してから使いはじめたほうがいいだろう。

手順はかんたん、『設定』→「iCloud」→「メール」の順にタップし、名前欄に任意の文字列を入力すればOK。これで、以降新規作成するメールの送信者名(ヘッダーのFrom:行)は、ここで登録したものに変わるはずだ。

操作手順をカンタン解説

1 『設定』→「iCloud」の順にタップし、「メール」を開く。メールアプリの設定画面(『設定』→「メール)ではないので注意しよう

2 名前欄の初期値はApple IDに登録した名前が使用されているため、任意の文字列に変更する

3 このように、パソコン/スマートフォンを問わずメールアプリで送信者名として参照される「From:行」が変更される