10月8日から10日までの3日間、東京・浅草橋でLANパーティー「C4 2016 Fall」が開催された。ユーザーが各自、PCや家庭用ゲーム機を持ち込み、どっぷりとゲームに使って楽しめる空間となっていた。ここでは初日である8日の様子をお届けする。

LANパーティーは、PCやディスプレイをはじめとするゲーム環境を1つの会場に持ち込み、オンラインゲームなどマルチプレイゲームをプレイしたり、その場にいるほかのユーザーを交流するイベント。海外ではPCゲームをメインに盛んに開催されており、「DreamHack」のように50,000人以上の動員を記録するなど、非常に大規模なものもある。

「C4 2016 Fall」は、ゲーム大会の開催や配信コンテンツの提供を行う「CyAC」(サイアック)が主催。ゲームタイトル・コミュニティの枠を超えて、ゲームを持ち寄り、遊び倒すことが目的とし、PCゲームだけではなく、PlayStationなどの家庭用ゲーム機、ボードゲーム、カードゲームを持ち込んでプレイできる。

会場となったヒューリック浅草橋ビルのホール。初日からかなりの人。事前のチケットはおよそ200枚ほど販売したという

それぞれでPCや家庭用ゲーム機などを持ち込んでプレイ。スロットマシンのほか、アタッシュケースにPlayStation 4とディスプレイを内蔵した変り種も

ボードゲームを持ち込む参加者も

一方で、PCやディスプレイ持ってくるのは大変というユーザー向けに、マウスコンピューターやツクモ、サードウェーブデジノス、BenQといったメーカーと協力してPCとディスプレイをレンタルできる仕組みも用意。「PCは持ってこられないけど、PlayStationなら持参できる」というユーザーも参加しやすくなる。PC/ディスプレイレンタル付きの入場券が事前に完売したことを考えると、そういったニーズが高いことが伺える。また、メーカー側も熱心なゲームユーザーにアプローチできる機会となる。

マウスコンピューターは、ゲーミングブランド「G-Tune」で展開する小型モデル「Little Gear」を機材提供。36機がレンタル向け、4機が会場に設置されたフリープレイ台として利用されていた

「Little Gear」は小型筐体が特長のゲーミングPC。本体上部にハンドルが搭載し、持ち運びしやすいという。機動力を武器にVR系をはじめとして、体験イベントで利用されているところをよく見る。LANパーティーが増えてくればさらに活躍の機会が増えるかもしれない

「CyAC」の運営元で「C4 2016 Fall」の仕掛け人でもある、ニチカレ 代表取締役社長 小林泰平氏は「e-Sportsはまったく盛り上がっていない」としながらも「いろんなゲームイベントをユーザーが独自に開催するようになっている。それぞれの規模は小さくてもそれを集めることで、大きな規模になる。まずは0から1ということで開催を決めた」という。

「まだイベントに出てくるユーザーは少ないが、今回は地方からも含めてたくさんの人が参加してくれた。今回の体験を持ち帰ってもらって、まわりに話したり、イベントが開催されるようになってくれれば」(小林氏)とさらなる広がりを期待する。また、今後については「別事業で空き倉庫を持っているので、そこをイベントに使って、例えば特定ジャンルで規模が小さめなイベントを開催しつつ、それらを集めて今回のような大規模開催につなげたい」とした。

会場にはプロゲーミングチーム「Team:GODSGARDEN」のメンバーである「神園」氏も来場。「普段参加するイベントともまた違った雰囲気。参加者が大勢集まっていて驚いた」とコメント。この日は「DEAD OR ALIVE 5」をメインに面白そうなゲームを見て回りたいとのことだった。

ロジクールはゲーミングデバイスの貸し出しサービスを行う

NVIDIAはPascal世代のGPUを搭載した最新ゲーミングPCを展示

入り口では「AKRacing」のゲーミングチェアを実際に試すことができる

厚生労働省が定めた日本人の食事摂取基準に準拠した栄養が取れるとしている「COMP」も協賛。実際に飲んでみると飲みやすいソイプロテインのような感じ

また、機材提供を行うマウスコンピューターのスペシャルイベントとして「精神に呼応するTIME」も実施。ゲームプレイ中に思わずあげてしまう「よし!」や「やった!」という歓声を、同社のゲーミングブランド「G-Tune」のCMで使用されている「精神に呼応する」や「Speed and Power」という言葉に置き換えるというもの。

司会者の「精神に?」「Speed and?」というフリに対して、しっかりと「呼応する!」「Power!」と答える人や、ゲームに集中するあまり「え?」となる人もいるなど、さまざまな反応が楽しめた。

「精神に呼応するTIME」。オーバーウォッチの大会中の実施となったので、いきなり振られてびっくりする人も