2016年10月4~7日にかけて千葉県・幕張メッセにて開催されているCPS/IoT Exhibition「CEATEC JAPAN 2016」にてロームは、前回のCEATECで衝撃的なデビューを果たした空飛ぶ折り鶴「ORIZURU」を進化型のデモや、およそ60件ほどの応募があった「ROHM OPEN HACK CHALLENGE」の優秀作品のデモなどを行っている。

「ROHM OPEN HACK CHALLENGE」の優秀作品5点。左から、けん玉にセンサを搭載して、玉の動きに合わせて音を鳴らしたり、馬捕縄でVJや照明をコントロールできる「けん玉楽器」、ご近所同士による自転車の貸し借りを可能とする自転車専用スマートロック「Lazuride」、玉がなくても卓球ができるエアピンポン「Ping-Pong Air」、ポストにモノが投函されたり、呼び鈴が押された際に、マグネットセンサを活用して、スマホに連絡してくれる「POSBee」、そしてビールにセンサを取り付け、乾杯の瞬間を検知し、日本のどこで盛り上がっているかを可視化することができる「ハレサーチ」。ちなみに、ハレサーチは、サントリーシステムテクノロジーの有志メンバーチームからの応募で、グラスの動き次第で、おかわりの要求や、乾杯の盛り上がり具合が分かる仕組みになっている

今回のORIZURUは、前回の小型マイコンボード「Lazurite Fly」からさらに軽量化したモデルを搭載。これにより、2.7gから2.1gへと、0.6gの軽量化を実現。その代わりに、飛行性能の向上やホバリング性能の付与を目的に、形状の改良や尾翼へのテールロータの搭載などが施されている。形状もさることならが、最大の改良ポイントは、従来モデルではプロポでコントロールするしかなかったのが、操縦者のジェスチャに合わせて、上昇、下降、左右への移動、ホバリングといったことを可能にした点。同社では、「ORIZURUと人の、より親密な関係を構築することを目的に搭載した」と、説明している。

CEATEC JAPAN 2016版ORIZURUの外観。前回と比べて、テールロータが追加されたほか、分かりづらいが、透明な羽(主翼)がもう1枚追加されている