2016年10月4~7日にかけて千葉県・幕張メッセにて開催されるCPS/IoT Exhibition「CEATEC JAPAN 2016」にてパナソニックブースでは、半導体デバイスからそれを搭載したコンポーネント、さらにはそれを活用したソリューションまで、IoTの活用をさまざまなレイヤに分けて提案を行うという形でブースが出展されている。

一番目を引いたのは、人体通信応用デバイスのデモ。これは、握手をするだけで名刺データを相手に伝える、ということをイメージしたものなのだが、実際には、腕時計型のウェアラブルデバイスデバイスと腕に装着し、コンパニオンと握手をすると、装着したデバイスの色にコンパニオンのスカートが変化する、というもの。実際に体験できるということ、スカートが光、かつ色が変化する、という点もあり、多くの注目を集めていた。

一見、何の変哲もないコンパニオンのスカートだが、通電しており、白く発光する(上段)。スマートウォッチを装着した人と握手し通信を終えると、発光がその装着デバイスの色に変化する(中下段)

またデバイスやコンポーネントという面では、クルマのエレクトロニクス化に伴うレゾルバと同等精度を提供できる絶対角センサや、単方向2chで16Gbpsを実現した光アクティブコネクタ、さまざまなデバイスをタッチセンサにすることを可能とするデザインフリータッチセンサなどが展示されていたほか、普段はガラスのように透明だが、映像も映し出せる鏡面スクリーンや3Dアクチュエータ、人感センサなども展示されていた。

左と中央がデザインフリータッチセンサ(Cuメッシュタッチセンサ)。フレキシブルかつ曲面といった特徴があり、大画面化や高画質化も可能。右はレゾルバと同等以上の高精度な角度検出を実現する絶対角センサデバイス。AMR素子とホール素子の双方の長所を生かすことで、高精度な角度検出を実現できる

単方向2chで16Gbpsの通信を実現した光アクティブコネクタ。光ファイバを活用した場合、接続部の品質が重要になってくるため、光/電気変換モジュールを内蔵したプラグと光ファイバを一体化することで、その精度を担保している

絶対角センサは、独自のAMR素子とホール素子を組み合わせることで、±01%の位置精度と±0.1°の角度を提供するもの。2019~2020年ころに車載用途向けに提供することを計画しているという。