国内市場微減のなか出荷を30%アップし、国内3位へ

デルは9月27日、ビジネス向けのエントリーノートPC「New Vostro 3000/5000」シリーズを発表した。どちらも14型と15.6型のモデルが用意される。スペックなどの概要は別記事『デル、生まれ変わった14型/15.6型ノートPC「New Vostro」』を参照いただくとして、ここでは発表会の内容をお伝えしよう。

今回の発表会はSOHOオフィス的なイメージでの展示

生まれ変わった「Vostro」ということで、バースデーの演出も

Vostroシリーズはエントリークラスに位置付けられるが、今回の新製品はデザイン面を一新。エントリークラストはとは思えない質感を実現している。また、ビジネス用途では必須となるセキュリティ機能やソリューションも、オプションを含めてきちんと提供されるという意欲的な製品だ。価格(税別)も抑えられ、Vostro 3000シリーズで44,980円から、Vostro 5000シリーズで69,980円からとなっている。

カラーバリエーションが豊富なのは、SOHOやフリーランスの利用を想定しているという

Vostro 14 3000シリーズの黒。光の加減でやや明るく見えるが、通常のブラックと思ってよい

Vostro 3000シリーズはケミカルエッチングがデザイン上の魅力となっているが、一番はっきりしているのは黒モデル

シルバーとレッドは艶消しのイメージ。DELLロゴがメタリック調で際立つ

ホワイトモデルは光沢デザイン

Vostro 3000シリーズの側面(上の黒が左側面、シルバーが右側面)。D-Subを残しているのがビジネス向け要素のひとつ。3000シリーズは光学ドライブも搭載している

こちらはVostro 15 5000シリーズ。上からグレー、ゴールド、ナイトブルー。デザインチーム的にはナイトブルーがイチオシだが、日本市場ではVostro 15 5000シリーズのみ投入される

Vostro 5000シリーズの14型(左)と15.6型(右)モデル。15.6型はテンキー装備だ。指紋認証はオプションで、展示機にも付いていなかった

Vostro 5000シリーズの側面(上のゴールドが右側面、下のナイトブルーが左側面)。サイドに放熱フィンがないのでスッキリした印象

Vostro 5000シリーズの右側面(上が14型、下が15.6型)。15.6型モデルはUSBポートが1つ増えて左右2個ずつ

Vostro 15 5000シリーズのナイトブルーモデル。従来のネイビーよりも深みがあり、個人的にはいいと思うのだが、事前調査では日本向けとは判断されなかったらしい

最初にデルの執行役員 山田千代子氏が登壇し、デルの国内ビジネス状況について概要を述べた。個人向けは量販店ビジネスを拡大したのが貢献し、前年比30%増と大幅な伸び。法人向けは顧客満足度で1位を取り、これは平手社長の体制になって力を入れたことが功を奏したと分析した。元来、価格面で優位のあるデル製品だが、サポート面はトラブル時に体感する機会が多く、24時間態勢のプロサポートや自然故障以外でも対応するアクシデンタルサポートが評価されている。

デル 執行役員 クライアント・ソリューションズ統括本部 統括本部長、山田千代子氏

国内PC市場横ばいの中、対前年同期比で30%増。国内シェアも3.3ポイント伸ばして3位となった

分野別でいうと、コンシューマー向けPCの販売実績は前年同期比69%増。うちデスクトップは57%、ノートPCは171%と「直販のデル、デスクトップのデル」からの脱却が進んだことが伺える。法人向けは前年同期比18%増。デスクトップは「Vostro SFF」の導入効果などで28%増、ノートPCはLatitude 7000シリーズの新製品効果などで81%増となった。

コンシューマー向けでは対前年同期比69%増、ノートPCだけで見れば171%と大幅な伸び

法人向けは対前年同期比18%増。ノートPCだけでは81%増と、成長のけん引役

山田氏はデルの製品ポートフォリオを説明し、今回は法人向けエントリーノートPCに属するVostoの一新を行うと発表。デザインを手がけたマックス・スー氏が、台北のEDGから来日してくれたと紹介した。