GitHubの謎

Web系の開発に携わっているエンジニアであれば、大抵はGitHub(https://github.com/)をご存じだろう。最近立ち上がった新しいプロジェクトの多くはGitHubをホスティングサービスとして使うことから、ソースコードを読もうとすればおのずとGitHubを使うことになるし、プロジェクトサイトがGitHubしかないというプロジェクトだってある。GitHubを使うのがトレンドのようだ、といったことは、多くのエンジニアが肌で感じていることだろう。

そこで、1つ不思議に思ったことはないだろうか。GitHubのサービスを使うと必ずといってよいほど現れるあのシルエットだ。そう、これだ。

Online project hosting using Git - GitHub

「キモカワ」という属性に分類されるであろうこのキャラクター。感性は人それぞれだが、これはちょっとばかり「キモい」と思う。顔のかわいさと体のタコのような感じが、何とも言えない絶妙なバランス感を演出している。

今、シリコンバレーでメキメキと成長しているGitHub。今回、GitHubの米国本社を取材する機会を得た。本稿では、GitHubのオフィスは一体どういうところなのか、そしてこのキモカワなキャラクターは何なのか、その謎を解いていこうと思う。

想像以上にイケてるGitHubオフィス

GitHubのオフィスは米国カリフォルニア州サンフランシスコのサウスビーチ付近にある。ビジネスビルと昔からあるであろうレンガ造りの元倉庫または元工場が並んだ通りだ。海岸の雰囲気と"サンフランシスコ感"が適度に混ざった通り沿いにある閑静なオフィスである。

GitHubのビルはレンガ造りの建物で、中は木で作られた柱と梁がベースとなった暖かみのある作りになっている。日本のIT企業のオフィスからすると職場とは思えないほどイカしたデザインでまとめられていて、雰囲気も含めてぜひともこういうオフィスで働きたいと思わせる。サンフランシスコのIT企業の中でもデザインセンスはかなりよいほうではないかと思う。

オフィスの真ん中にイカしたキッチン。調理するには専用のライセンスが必要だといっていたので、たぶん冷蔵庫と流しくらいしか使ってないんじゃないかと思うが、こういうイカした場所がオフィスの中にあるというお洒落な職場だ

ダジャレも含んだシップコンテナがカフェテリアにある。サービスをリリース(シップ)すると、リポジトリでホスティング(コンテナ)するという意味を含んでいる。実際は、寝そべって休憩したりするのに使われているそうだ

GitHubは半数以上がリモートで働いているため、ここには従業員の半分も来ていない。世界中に従業員がおり、それこそGitHubを使ってコミュニケーションを行い、世界中で事業が展開されている。ヘッドクォーターのオフィスはデザインセンスが抜群で、在宅の環境は整っており、会社も上昇気流。世界中から優れた人材が集まっているというのだから、うらやましいとしか言えない会社だろう。

オクトキャット「モナリザ」って何だ?

GitHubオフィスを子細に紹介しても、正直なところ、ねたましい気持ちしか出てこない。この話はここまでにしよう。

ただ、お洒落なオフィスだが、1点だけおかしなことがある。どこを見ても、あのキモカワキャラクターが鎮座しているのだ。GitHubをページを開くと、どこを向いてもあのキャラクターまたはその影が目に入ってくるが、それがオフィスでも同じなのだ。このキャラは「オクトキャット(「たこ猫」と、見たまんまのネーミング)」と言うそうだ。どこを向いてもオクトキャットがいる。

1階にはオクトキャットの巨大な像。一体、何を考えているのか

社員のデスクには当然のようにオクトキャットのフィギュア

壁にはオクトキャットキャラクタのアニメデザイン

棚に目をやるとオクトキャット