【レポート】

Acronis True Image 2017発表会 - 最小限の負荷・最小限のリスク、個人向けデータ保護ソリューション

コンシューマー製品から始まったアクロニスにとって重要な位置付け

アクロニス・ジャパンは9月14日、個人向けバックアップソフト「Acrionis True Image 2017」(以下、ATI 2017)を発表し、同日から順次発売する。ダウンロード版、サブスクリプション版、パッケージ版があり、パッケージ版は10月14日の発売だ。

ライセンス形態はアップグレードなしの永続版と、年間サブスクリプション版。後者はクラウドバックアップストレージ(50GB/250GB/500GB/1TBの4種類)も利用できる。永続版のクラウドストレージはオプション対応だ。

10月14日から店頭販売されるパッケージ版のSKUと価格。POSAカード版は現在検討中とのことだ

オンライン販売版のSKUと価格。サブスクリプションはクラウドストレージの容量制限を設けて、2016年版と比較して実質値下げとなる

まずはアクロニス・ジャパン 代表取締役の大岩憲三氏がスピーチ。Acronisという会社は、現在こそデータ保護ソリューションを総合的に展開しているものの、元々は個人向けのバックアップソフトから始まった。この意味で、ATI 2017は重要な製品だと述べた。

クラウドへのバックアップ機能は2011年から対応し、2013年からはクラウドへのイメージバックアップにも対応。イメージバックアップとは、PCのストレージにおいて、パーティション単位やディスク単位で丸ごとバックアップするものだ。

そして2014年からはMac、2015年からはモバイルバックアップ(iOSおよびAndroid)と機能を強化してきた。「最新のデータが一番重要で、最小限の負荷でリスクを最小限にする」という、いま求められているデータ保護ソリューションに対して、ATI 2017がさらに近づいたと総括した。

アクロニス・ジャパン 代表取締役の大岩憲三氏

ATI 2017の特徴として、新機能と新価格、そして選択の自由を挙げた

具体的な機能とビジョンに関しては、Acronis社のガイダー・マグダヌロフ氏が紹介。デジタル時代のいま、仮にデータを損失したとしても、損失前の状態にいち早く回復し、個人と家庭のPC、モバイルデバイスを幅広く保護する必要があるとした。

Acronis True Imageは最初の製品から、個人用として初のフルイメージバックアップを備えていた。高速で簡単、すべてを網羅するという方針のもと、PCのバックアップにとどまらず、モバイル、ソーシャルと領域を広げている。

近年のバージョンでは、リモートバックアップや、あまり使わないファイルや大容量ファイルのアーカイブも加わった。ここでいうアーカイブは、PCの内蔵ストレージから外付けストレージ、あるいはクラウドへと、対象ファイルを移動するものだ。これにより、きちんと管理されたうえで、PCの内蔵ストレージ容量を空けることができる。

Acronis社 Vice President / General Manager, Global Consumer and Online BusinessのGaidar Magdanurov(ガイダー・マグダヌロフ)氏。初来日だそうだ

ATI 2017新機能のまとめ。高速化やリモートバックアップに加え、モバイルデバイスの台数無制限が魅力的だ。右にF1カーがあるのは、夏からトロ・ロッソのスポンサーとなったため

マグダヌロフ氏はお気に入りの新機能として、台数無制限のモバイルデバイス(iOS/Android)バックアップを挙げた(基本的に写真や動画などのデータのみ)。家庭内(同一のWi-Fiネットワーク)なら、こうしたモバイルデバイスのデータを、Windows PCに対してローカルバックアップが可能になった。

このWindows PCをバックアップすることで、バックアップの多重化も実現できる。他デバイスへの部分リストアにも対応し、ベンダーに依存しない自由度をメリットとして強調した。

家族だけでなく、例えば田舎のPCも含めたリモートバックアップ機能は、遠方から電話で「何とかしてくれ」というような状況に対応できる。ATI 2017では、バックアップステータスをメールで受け取れるようになった。

また、SNSバックアップとして要望が多かったというfacebookにも対応。facebook上(現時点ではマイページのみ)のデータを、自動で差分バックアップ。何らかの理由で消えてしまったfacebook投稿にも対応する。facebook以外のSNSへの対応も、今後の予定として含まれているそうだ。サブスクリプション版なら、随時最新の機能が利用できる。

ローカルストレージの空き容量を実質的に増やすアーカイブ機能に注目。対象データはローカルストレージから削除されるが、アーカイブ先が仮想ドライブとしてマウントされるので、閲覧や検索はそのまま可能だ

出先からでも、自宅PCや実家PCのバックアップを管理できるリモートバックアップ。ATI 2017をインストールして。アカウント設定するだけで使える

クラウドストレージ容量を実質値下げ

アクロニス・ジャパンの古館氏は、販売内容とデモを実施。ATI 2017まではクラウドに無制限のバックアップが可能であったが、ATI 2017はクラウドストレージ容量に制限を設けた。理由として、およそ90%のユーザーがバックアップ領域として250GBあれば十分という調査結果を挙げる。必要以上のクラウドストレージを使わないユーザーに対して、実質値下げとして還元するという施策だ。

なお、従来ユーザーのクラウドストレージは無制限だったので、このサブスクリプションを2年間延長することで、最長2019年までは無制限を維持できるという。

アクロニス・ジャパン リージョナルプロダクトマネジャーの古館與章氏

「90%のユーザーが250GB以下の利用」ということで、クラウドストレージサイズを見直した

おススメのバックアップ方法としては、すべて「Acronis Cloud」を使うオールクラウドバックアップ(出先からアクセスが多い人向け)と、ローカルバックアップと二重化するDual-Protectionを紹介。後者に関しては先述したが、モバイルデバイスをローカルPCにバックアップして、ローカルPCのバックアップをクラウドに保存することで、二重化を図れる。

ATI 2017のイメージバックアップと関連機能は、ランサムウェア対策としても非常に有用だ。一例として、PCの内蔵ストレージに、ATI 2017しかアクセスできない隠し領域「Acronisセキュアゾーン」を作り、そこにイメージバックアップを取る。CドライブやDドライブがランサムウェアにやられても、Acronisセキュアゾーンからリストアすることで、感染前の状態に戻せるわけだ。また、Acronis Cloudへの接続は、HTTPSの暗号化+独自プロトコルを用いており、ランサムウェアが直接アクセスできないようになっている。

バックアップ対象と保存先の選択肢を広げた。永続ライセンスでも、NASを活用しているユーザーなら問題なさそうだ

モバイルデバイスのバックアップを取るデモ。PCとの紐付けは、QRコードをアプリから読ませるだけ

紐付けが行われると、同一Wi-Fi環境にあるPCへと、モバイルデバイスの各種データが自動的にバックアップされる。充電時のみのバックアップという設定も可能だ

ATI 2017の画面。PC、モバイルデバイス、SNSと、多くのバックアップに対応した。SNSに関してはまず要望が世界的に多いfacebookからスタートしたが、今後のアップデートでより多くのSNSに対応させていく計画だ

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