【レポート】

視力回復は不可能と眼科医が断言、ただし仮性近視なら回復可

1 視力回復は多くの人が望むこと

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視力回復、特別な費用をかけずにできる?

視力は回復できるのだろうか

視力は日常生活を送るうえで大切な要素だ。物が見えづらければさまざまな場面で困るわけだが、視力は加齢によって低下していく。昔はよく見えていたものが、徐々に見えづらくなっていくのはつらいものだ。

また、加齢ではなくパソコンやスマートフォンによる目の酷使によって、社会人以降に視力が急激に低下している人も少なくない。いずれにせよ、視力が落ち込んだ人たちは「視力回復」を切望することだろう。

それでは、レーシックなどの手術を受けず、手軽かつコストをかけることなく視力を回復させる方法はあるのだろうか。あまきクリニック院長の味木幸医師にうかがってみた。

視力は回復でき……ない!

視力回復は、仮性近視以外の固定してしまった近視や乱視の場合はほぼ不可能とのこと

ズバリ、出術を受けることなく、視力を回復させる方法があるかと聞いたところ、「固定してしまった近視や乱視を、正視(正常な視力をもつ目)に戻すことはなかなかできません」との回答が返ってきた。

「俗にいう『仮性近視』とか、私の造語ですけれど『仮性老眼』といった症状は、回復できる部分を持っていると意味で『仮性』と付いているわけです。『屈折異常』という現象が視力に反映されますが、固定した屈折異常は回復できないのです」。

「網膜にピントが合いづらい」「水晶体の厚さの調節や屈折率の調節がうまくいかない」といった状態を屈折異常と呼ぶ。近くの物はクリアに見えても、少し距離が離れると輪郭がぼやけて見えてしまう近視は、網膜よりも手前に光の焦点が結ばれてしまう屈折異常だ。一方で、焦点が網膜よりも後ろにいってしまう屈折異常は遠視で見られ、物の遠近を問わずに調節が必要なため、疲れやすいという特徴がある。

味木医師は「現在は小学校1、2年生で近視の子が出てくるし、逆に遠視・乱視で弱視用のメガネをかけている子もいます」と、低年齢層で視力に異常が出てきている現状を危惧している。

このような状況には、私たちを取り巻く環境の変化がある。パソコンやスマートフォン、携帯型ゲーム機などが世にあふれることで、子どもたちは家の中にこもるようになり、外で遊ばなくなったため、近くの物を見る機会が増えている。このような状況が、近視化する子どもを増やしているのではないかと味木医師は推測している。

その結果、近くの物を長時間見ていることで毛様体が常に緊張し、一時的に近視に近い状態になる「仮性近視」が常態化しだし、いつの間にか完全な近視として固定されて視力低下につながる恐れがあるのだ。

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目次
(1) 視力回復は多くの人が望むこと
(2) 視力回復は仮性近視で低下した場合は可能性アリ
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