ジャニーズJr.内ユニット・SixTONESのジェシー&松村北斗&田中樹が、青春映画『バニラボーイ トゥモロー・イズ・アナザー・デイ』(9月3日公開)に主演する。キラキラに輝く青春映画が多く作られているが、今作はパロディやナンセンスギャグを詰め込んだコメディだ。普段はアイドルとして活躍する彼らは、どのように作品に挑んだのか。

世界を揺るがす能力を持ちながら、自分自身は"普通の人間"だと思って過ごしていた高校生・太田和毅を演じるジェシー、天才で自信家な幼なじみ・林秀太を演じる松村、ずば抜けた身体能力の持ち主・松永英男を演じる田中に、話を聞いた。

■ジェシー
1996年6月11日生まれ、東京都出身。主な出演作はテレビドラマ『私立バカレア高校』『ビブリア古書堂の事件手帖』『仮面ティーチャー』『ぴんとこな』『安堂ロイド~A.I.knows LOVE?』など。映画出演作に『劇場版 私立バカレア高校』『劇場版 仮面ティーチャー』。

■松村北斗(まつむらほくと)
1995年6月18日生まれ、静岡県出身。主な出演作はテレビドラマ『私立バカレア高校』『黒の女教師』『ぴんとこな』『SHARK』『特別ドラマ企画 仮面ティーチャー』など。映画出演作に『劇場版 私立バカレア高校』。

■田中樹(たなかじゅり)
1995年6月15日生まれ、千葉県出身。主な出演作はテレビドラマ『私立バカレア高校』『駅弁刑事・神保徳之助』『スプラウト』『診療中-in the Room-』『特別ドラマ企画 仮面ティーチャー』など。映画出演作に『劇場版 私立バカレア高校』。

台本を読んでまず「戸惑い」

――SFでもあり青春でもあるという、かなり変わった話ですが、最初に台本を読んだ時の感想はいかがでしたか?

ジェシー:全然、わからなかったよね。

田中:そう、「これは一体何なんだろう?」という驚きから入って、読んでいくうちに「こんな話なんだ、どうやって面白くしていこう」と変わっていきました。最初は戸惑いましたね。

松村:僕は読みながら心でつっこんじゃいました。作中ではみんな真面目にやっているのに、台本を読みながら「ばかじゃないの!」とつっこんでしまう。これが映画になったら、お客さんも心の中でつっこんじゃうんじゃないかな、作品とお客さんでコントみたいになっていくんじゃないかな、と思いました。

――先日根本監督に取材をしまして、その時に、撮影中のジェシーさんは「コミュニケーション能力が高くてアドリブにも対応出来るタイプ」と言っていたんですが、ご自身の印象はいかがですか?

ジェシー:確かに、いろいろな人としゃべるようにはしています。今は卒業したNHK『Rの法則』(毎週月~木曜 18:55~19:25)という番組に樹と一緒に出演していた時、樹がめちゃくちゃしゃべっていたのに、俺は最初全然しゃべれなくて。それで「いろんな人としゃべろう」と考えるようになり、もう恥ずかしさもなくなりました。なんか、「人見知り」というのがいやなんですよね。

――意識的に始めた部分もあるんですね。

ジェシー:コミュニケーションをとるようになったのは、そこからですね。

「ほかに類を見ない映画」に

――松村さんは「お芝居が好きな印象があり、もっとやったほうがいい」と。

松村:もともと映画や舞台を観るのが好きだったので、撮影中は監督の話すお芝居の話がすごく面白くて、聞き入っていました。だから「芝居が好き」という印象があるのかなと思います。嬉しいですね。たしかに、もっとお芝居に関わっていけたらいいなと思います。舞台だと、演劇ユニット・TEAM NACSさんが好きで、たくさん観ています。個性が生かされている役も、完璧に固められた役も両方できるところがすごい。映画はジャンル問わず邦画も洋画も観ますし、フランス映画を観ることも多いです。

――今回演じるにあたって意識した作品などはありますか?

松村:どちらかというと、コントを意識しましたね。ほかに類を見ない映画かなと思いました(笑)。

――田中さんは「現場を仕切って、雰囲気をよくしていた」というお話を聞いていますが。

田中:仕切ってた……!? 確かに、いろんな人と話してはいたんですけど。

――司会タイプじゃないか、というお話でした。

田中:……そう、なのかもしれないですね(笑顔に)

ジェシー:いきなり!(笑)

松村:SixTONESでライブをやる時も、MCは樹なんです。僕が思うに、ジェシーは言葉を投げかけていくのがうまくて、樹は言葉を受け取って解釈するのがうまい。だからMCがうまいのかな、と思います。

田中:そうみたいです。

松村:今のを、「樹が言った」と書いてください(笑)

田中:(発言の前に)「じゅり」と書いてください(笑)