『仮面ライダーゴースト』に続いて、テレビ朝日、東映、ADK製作で10月2日より放送が始まる特撮ドラマ『仮面ライダーエグゼイド』の記者発表会見が8月30日、都内で行われた。

左から、甲斐翔真、松田るか、松本享恭、飯島寛騎、瀬戸利樹、岩永徹也、小野塚勇人

『仮面ライダークウガ』(2000年)より始まった「平成仮面ライダー」シリーズの18作目、そして1971年に放送開始した第1作『仮面ライダー』から45年目となる『エグゼイド』では、従来のシリーズ以上に斬新な要素を加えたヒーローが登場する。主人公の仮面ライダーエグゼイドは「デジタルゲーム」の力を有するライダーで、社会にまん延する謎のゲームウイルス=バグスターに襲われる人々を救うため戦う設定。かつて『仮面ライダーBLACK』(1987年)の第31話「燃えよ!少年戦士」で仮面ライダーBLACKが電子世界に飛び込んで戦うなど、ライダーと怪人の「ゲームバトル」のような展開は過去にもいくつか見られたが、ライダーそのものの外見がデジタルゲームモチーフとなったのは、今回が初めての試みである。

そしてもう一つ、シリーズ初の設定として主人公ライダーが「医師(ドクター)」であることが挙げられる。過去にも『仮面ライダーアギト』(2001年)の木野薫/アナザーアギトが天才的な腕を持つ闇医者だったり、『仮面ライダーオーズ/OOO』(2010年)の伊達明/仮面ライダーバースが世界各国をめぐる医師だったりしたケースがあるが、本作では仮面ライダーエグゼイド、仮面ライダーブレイブ、仮面ライダースナイプ、それぞれがみな立場の異なる若きドクターとして登場。病院を舞台にして、ドクターたちがドラマのベースになるという、かつてない世界観が本作の大きな特徴といえる。

左から仮面ライダースナイプ、仮面ライダーエグゼイド、仮面ライダーブレイブ

また「エグゼイド」という名前には、「人の命を「救う」ドクターたちが仮面ライダーとなって悪と戦う……「Extreme(エクストリーム)=究極」の「EX」と「Aid(エイド)=救助」を組み合わせた"究極の救助"という意味が込められている。

デジタルゲームをモチーフにしたライダーならではの特徴として、エグゼイドたちはずんぐりむっくりとしたコミカルキャラ風の「レベル1」から、ヒーロー然としたスマートな「レベル2」にチェンジして、バグスターに戦いを挑むという設定が与えられた。エグゼイドはアクションゲーム、ブレイブはRPG、スナイプはガンシューティングゲームというように、ジャンルの異なるゲームがそれぞれのモチーフになっているのも、実にユニークだ。