最近、パクチーの人気がうなぎ上りなのにお気づきだろうか。スーパーでもよく目にするようになったし、パクチー風味をうたったスナックやインスタントヌードルなども増えている。そうした事情をくんでか、SLDグループは8月27日、新宿にパクチーにフォーカスした新業態の居酒屋、「Pak-chee Village(パクチー ビレッジ)」をオープンした。

「Pak-chee Village(パクチー ビレッジ)」(東京都新宿区)

タイの屋台をイメージしたカジュアルな店内で、数々のアジアン料理がメニューに並んでいる。そのほとんどにパクチーが加えられており、中でも看板メニューの「The パクチーサラダ」(レギュラー/税別1,380円、ハーフ/税別1,080円)と「パクチーポテサラ」(税別500円)は、パクチー好きなら必ず食べておきたいメニューだ。最近パクチーの摂取量が足りておらず、血中のパクチー度数が下がっている筆者にとって、うってつけのお店じゃないか!

女子会などでじっくり腰を据えて、あるいはカップル、おひとりさまと誰にでも対応できる空間

早速、パクチーと長ネギがこんもりと皿に盛られた「The パクチーサラダ」から食べてみよう。生のパクチーを「これでもか!」というほどいただけるのもさることながら、長ネギがいい味を出しており、濃厚で香り高い一皿となっている。器にちりばめられたナッツの歯ごたえや甘味で、食感や味に変化を与えているところもナイス。2~3人分だが、うっかり1人で食べきってしまうかも、というくらい病みつきになる味だ。これは定期的に食べたくなることはうけあい。血中のパクチー度数はだだ上がりである。

名物「パクチーサラダ」(レギュラー/税別1,380円、ハーフ/税別1,080円)。このサラダだけを目当てにまた行ってもいいかも! (写真はレギュラー)

一方の「パクチーポテサラ」は、ポテトサラダにパクチーが練りこまれた緑色のビジュアルが特徴的。そこに生のパクチーがトッピングされており、パクチー尽くしで卒倒してしまいそうだ。また、干しエビやナッツが加えられて、じんわりとしたうまみを加えている。これもやみつきになりそうな予感!

上の方からがっつり食べたい「パクチーポテサラ」(税別500円)

(左から)パクチーたっぷりの「パクチーハイボール」(税別580円)と、マイルドでデザート感覚で楽しめる「パクチーラッシー」(税別680円)

「まだまだパクチーが足りない!」という人には、ドリンクの「フレッシュパクチーモヒート」(税別680円)がオススメ。モヒートのミント部分がパクチーに変わっており、さらにライムとパクチーを漬け込んだラム酒がベースになっていた。モヒートのさわやかさはそのままなので大変飲みやすく、2杯、3杯とつい杯を重ねてしまうことは間違いなし! 体中にパクチーが染みわたるのを感じることができるはずだ。

アルコールが苦手な人は、「パクチーラッシー」(税別680円)をチョイスしてほしい。ヨーグルトとパクチーという組み合わせは"世界三大料理"と称されるトルコ料理によく見られるもので、合わないわけがない。生パクチーをミキサーにかけているので、フレッシュな香りを楽しむことができる。

ほかにも、タイの代表的なビール3種類を飲み比べることができる「タイ旅行」(税別1,980円)、アジアのビール5種類をセットにした「アジア旅行」(税別3,200円)、汗をいっぱいかいたあとによさそうな「塩レモンサワー」など、気になるものがラインナップ。さらには「超激辛! トムヤムサイアム」という、"世界三大スープ"のひとつトムヤムクンとココナッツを合わせた不思議なドリンクもあり、ぜひ試してみたいところである。

タイをはじめとした東南アジアのお酒がそろったドリンクカウンターには、日本語を併記したタイ語のディスプレイも

しかし、同店のなにが一番うれしいかといえば、150円でお代わりパクチーをお願いすれば、永遠にパクチーを摂取できることだ。料理だけでなく、ドリンクのパクチーも数倍に増やすことが可能。使用しているパクチーは極力国産とのこと。フレッシュなパクチーを心行くまでいただくことができる。パクチニスト冥利に尽きるとはまさにこのこと。パクチーをこれでもかというほど食べたくなったらぜひ足を運びたいお店である。

とにかくパクチーをトッピング。本来パクチーを入れない料理にすらパクチーを入れるという、パクチニストの心を読んだ品々