1973年のデビューから現在もなお、絶大なる人気を誇るハードロックバンドなのはご存じの通り。スティーヴン・タイラー、68歳、ジョー・ペリーとジョーイ・クレイマー、66歳、トム・ハミルトン、65歳、ブラッド・ウィットフォード、64歳。うーん、43年のキャリアを考えると当然だが、かなり高齢集団、なのに「あの、ライブパフォーマンス」、ひたすら尊敬してしまう。

スティーヴン・タイラーは6月にソロを出したばかりで、「解散ツアーになるかも」と発言していたが、ジョー・ペリーがそれを否定したりで、僕は一安心だ。今回もエアロスミス限定アンケートにも関わらず、1,027名もの方々に答えていただきました。相変わらず調子に乗ってます。

『野獣生誕』と『飛べ!エアロスミス』 どっちが好き?

エアロスミス『野獣生誕 (エアロスミスI)』(ソニー・ミュージックレコーズ/1973年発表)

エアロスミス『飛べ!エアロスミス』(ソニー・ミュージックレコーズ/1974年発表)

エアロスミスの面白さは、デビューアルバムから5枚目の『ドロー・ザ・ライン』まで律義に毎年発表しているが、アルバムごとに格段に音がよくなることだ。2ndを聞いてしまうと、1stはあり得ないくらいショボイ。でも3枚目の『闇夜のヘヴィ・ロック』(75年)を聞くと2枚目がショボイ。まあ、3枚目でかなり完成形に近いとてもヘヴィなサウンドができあがっている。さて、1st対2ndはどうでしょう?




実は僕は『野獣生誕』の方が好きだ。荒削りながら曲のバラエティにも富んでおり、2ndよりもソリッドに思う。もちろん、2ndのギャリギャリしたジョー・ペリーのストラトの音は最高にカッコイイですが。

『闇夜のヘヴィ・ロック』と『ロックス』 どっちが好き?

エアロスミス『闇夜のヘヴィ・ロック』(ソニー・ミュージックレコーズ)

エアロスミス『ロックス』(ソニー・ミュージックレコーズ/1976年発表)

もう、なんと言ってもエアロで最高のアルバム2枚である。どっちが勝っても言うことはない。とにかくリフ、アレンジ、サウンドともに最高ですよね。

なんと、カッコイイ曲でしょう! ベースのトム・ハミルトンの曲、最高だね。

すごみを増してきた重低音のリフ、アレンジ。何よりもスリリングなギターアンサンブルが耳に残る。


あれれ、『ロックス』勝ち過ぎじゃない? どっちが勝ってもいいけど、こんなに差がつくのは許せない。50.1と49.9くらいならわかるけど、どうでしょう? 『闇夜のヘヴィ・ロック』が過小評価されてるな。

『ドロー・ザ・ライン』と『ナイト・イン・ザ・ラッツ』 どっちが好き?

円熟期に入り、少しおとなしい気がするこの2枚。もちろん名曲「キングズ・アンド・クイーンズ」や「リメンバー」はあるものの……。このアルバムのあと、ジョーやブラッドが一時抜けることになる、そんな予感もはらんだアルバムだ。

エアロスミス『ドロー・ザ・ライン』(ソニー・ミュージックレコーズ/1977年発表)

エアロスミス『ナイト・イン・ザ・ラッツ』(ソニー・ミュージックレコーズ/1979年発表)

名曲「キングズ・アンド・クイーンズ」。イントロがカットされているのが残念。



とても、意外な結果だ。セールス的には『ドロー・ザ・ライン』の方が倍近く売れていると記憶しているが4割に満たないとは……。

ジョー・ペリーとブラッド・ウィットフォード どっちが好き?

もうですね、究極の選択とはこういうことを言うんだと僕は思う。ジョー・ペリーのロックンロールギターは現代最高峰の域に達しているし、エアロスミスというバンドの中でフロントギターとして燦然と輝いている。でもブラッド・ウィットフォードのマイナー基調の曲にメジャースケールを這わせるセンスもこのエアロというバンドのこじれ方を支えるギターなのだ。

ジョー・ペリーのロックンロールフレーズがさく裂の「ブギウギ夜行列車 (Train Kept a Rollin')」、邦題がダサい。

ブラッドの作曲で「ラスト・チャイルド」。ギターソロを聴いてほしい。なんでこのリフにこのソロが乗せられるのか。スタジオ盤の方がもっとスゴイ。一番若いのに老けちゃったけど……。


ジョー・ペリー58%、ブラッド・ウィットフォード42%と納得できるデータだ。やはりフロントマンの強み、差し引くとほぼ差はないということだ。

バラード対決 - 「僕を泣かせないで (You See Me Crying)」と「ホーム・トゥナイト (Home Tonight)」 どっちが好き?

『闇夜のヘヴィ・ロック』と『ロックス』にそれぞれ納められたバラード。どちらもエアロスミス的なバラードでスティーヴン・タイラーのヴォーカルの幅が際立っている名曲だ。ぜひとも、古いレコードを引っ張り出して聴き直してください。


「僕を泣かせないで」がわずかながらリードした。ロマンチックさでいえば、こちらの曲だろう。僕は「ホーム・トゥナイト」の後半フェイドアウトしていくところの鬼気迫る音階の使い方がとても好きだ。ホントに聴き直してみてください。お願いします。

ジョーイ・クレイマーはドコ行ったの?
(C)BANG Media International

さて、エアロスミス、どこを切っても重たくてメロディアスでつくづく、いいバンドです。
アンケートに答えてくれた方の声を少し紹介しよう。

ペンネームたかにいさん「若い頃を思い出します。懐かしい!」栃木62歳男性
懐かしいですか? 僕は今でも頻繁に聞いてるので全然ナウです。

ペンネームなし「ディープな設問、ありがとうございます」東京52歳男性
そうでしょ?、いいでしょう。

ペンネームなし「この企画はおもしろいです。自分で選ばないので昔の有線みたいで楽しいのかと思います」岐阜45歳男性
そういう、楽しみ方していただけると書いてる甲斐があります。ありがとう!

ペンネームHisasiさん、「ストーンズやツェッペリンに比べるとエロスミスやボンジョビ、ヴァンヘイレンは少し格下ですね」神奈川50歳男性
なにをッ!! 僕はツェッペリンよりエアロのが断然好きです。

また、「こんな対決がみたい!」というものもいくつかご紹介しよう。

ペンネームマルセルさん「ビートルズとストーンズ」千葉56歳男性
ああ、すでにやってるのです。「永遠の議論に終止符を! 60~70's洋楽部門を40歳以上に聞いてみた」だけど、もっと深掘りしてもいいかも。

ペンネームじんこんさん「昔で古いけれどキッスとクイーン」東京58歳女性
クイーンとエアロの対決はすでに「[70's洋楽対決]第2弾! 40歳以上限定 - エアロスミスかクイーンか」でやってますが、時期を見てやりましょう。

ペンネームなし「レインボーとホワイトスネイク」東京49歳男性
ペンネームなし「ヴァン・ヘーレン対レインボー」島根53歳男性
ペンネームなし「レインボーVSブラック・サバス」大阪48歳男性
をを! みんなレインボー好きだね!


では次回のアンケートはレインボーに決定。みなさんぜひご参加ください。期間は本日8月26日(金)18:00~8月28日(日)23:59。詳しくはマイナビニュース、会員ページをご覧ください。

調査時期: 2016年7月19日~21日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 40歳以上1,027名(男性766名 女性261名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート