"SNS界の次世代ヒロイン"として注目を集めている18歳の2人組「まこみな」をご存知だろうか? 福島県郡山市出身の2人は、高校在学中に動画投稿アプリ「MixChannel」(ミクチャ)に"双子ダンス"を投稿。女子中高生を中心に人気に火がつき、動画の総再生数は約1億回を記録した。MixChannel のファンは35万人超、ツイッターのフォロワーは18万人超、LINE登録者は19万人超。"SNS界の次世代ヒロイン"は、決して大げさではないのである。

その「まこみな」に今、大人たちから熱い視線が注がれている。SNS上のプロモーションには打って付けの存在で、様々な商品や作品とのコラボ動画のオファーのみならず、イベントやCM出演などタレント的な活動も増えはじめている。dTVもスマートフォンで360度パノラマの3D映像が楽しめるVR視聴専用無料アプリ「dTV VR」をリリースし、オリジナルVR作品の出演者として2人を抜てき。映像ではプリクラ機の中ではしゃぐ2人と一緒に、360度視点で同じ空間を体感することができる。

まこみな(左:まこ 右:みなみ) 撮影:荒金大介

そんな中、2人に話を聞く機会が巡ってくる。最初は迷いもあった。高校卒業して、芸能界デビューしたばかりの18歳。一回り以上も違う自分が、一体どんな話を引き出すことができるというのか。正直、MixChannelも「若いカップルのキス動画で話題」程度の認識だった。しかし、である。事前に彼女たちのことを調べていくうちに凝り固まった先入観は徐々に融解し、直接話してみると共通点も浮かび上がってくる。

キーワードは「みんな」。そして、2人がなぜファンのことを「まこみなーず」と呼ぶのか。そこにこそ、大切な答えが潜んでいた。ここであえて言わせていただく、ミクチャ。自分の中高生時代にあったら、あの頃の友人たちはどんな反応だったんだろう? ラブラブカップルにはなれなかったかもしれないが、ひょっとしたら、歌やダンスに大はしゃぎの青春時代を送っていたのかも。かつて「キレる世代」と言われたおじさんは、今の中高生にちょっとだけ嫉妬している。

「ソファ床座り」は世代を超える

――最近はこういう取材の機会も増えてきたと思います。

みなみ:慣れないです……(笑)。

まこ:難しい。レベル高いです(笑)。こっちに座ってもいいですか?

※ソファから移動して、床に直接腰掛ける2人。インタビューカットの事情もあって、途中からはソファに座り直してもらいました。

――座りづらかったですか?

まこ:地べたの方が落ち着くんです……(笑)。

――自宅でもソファは、背もたれ代わりに?

まこ:そうです!

――同じです(笑)。

まこ:その方がいいですよね!

みなみ:でも、膝が痛くなるかも!

――さて(笑)。「dTV VR」のオリジナルVR作品に出演されましたね。プリクラ機の中で楽しそうなお二人が印象的でしたが、動画をきっかけにブレイクしたからこその感想を聞きたいです。

みなみ:楽しかったです。プリクラの中にカメラがあって。今まで経験したことのない撮影でした。

まこ:いつもはあんなテンションではないんですけど、「テンション上げてください」と言われたのでがんばりました(笑)。

――そうですか(笑)。

まこ:テンション高い時は高いんですけど、こんな私たちでも静かな時は本当に静かなんです。

――勝手なイメージですが、みなみさんの方がテンション高そう。

みなみ:はい!

まこ:常に高いです(笑)。

みなみ:待って待って。私だって静かな時ありますよ!

まこ:寝てる時ぐらい(笑)。あと、ご飯食べてる時は、めっちゃ静か。

みなみ:あっ! 『めっちゃ』って言ったー!

まこ:ハァー……。

――ん? 何ルール?

みなみ:『めっちゃ』禁止ルールです。

まこ:今日すごい言ってる気がする。4回くらい。

みなみ:罰金40円!

――1"めっちゃ"が10円?

まこ:はい(笑)。

――話を戻します(笑)。dTV VR作品のできあがりは? 撮影中のイメージとギャップはありましたか?

みなみ:本当に360度見れてびっくりです。

まこ:下も上も。

みなみ:その場に一緒にいるような感覚になるので、すごいと思います。

――VR撮影ができるとしたら、どんな映像を撮りたいですか?

みなみ:挑戦したいことがあるんです! バンジージャンプとか!

まこ:スカイダイビング!

――やりたくはないですが見てみたいです。

みなみ:それから、福島に来たことがない人に向けて、観光映像を作ったり。

まこ:私たちと一緒に旅行をしている気分になれるような、ね。

みなみ:『来て! 来て!』みたいな。

まこ:『こちらで~す!』って(笑)。

――以前から福島の観光客誘致を目指していると耳にしていましたが、今も同じ?

みなみ:変わらないです。

まこ:はい。

みなみ:本当に福島が大好きで、福島に生まれてよかったと思っています。だから、みんなにも来てほしい。豊かな自然があって、人も温かい。私たちが住んでいたのは田舎の方で、近所同士で名前を知っているような関係でした。

まこ:みんな家族みたいな感じなんです。

みなみ:そういうアットホームなところで育ったので、本当に良かったと思います。

まこ:いいところだよね。