夏休みやこれから迎える秋の行楽シーズンに、家族で楽しめるイベントと言えば「バーベキュー」ではないだろうか。そして、こんな時こそパパの出番。子どもたちに男らしい姿を見せて、「パパかっこいい! 」と言わせよう!

今回は、アウトドアタレント・たけだバーベキューさんが開催した「お父さんのためのBBQ講座」の様子をリポート。 たけだバーベキューさん出版の『すごいバーベキューのはじめかた』(1,200円・税別/発行: ヨシモトブックス、発売: ワニブックス)に掲載された秘密のテクニックが、次々と繰り出されているので要チェックだ。

アウトドアタレント・たけだバーベキューさんがお父さんのためのBBQテクを伝授!

テクニック1「炭は高く積み上げる」

今回のBBQ講座には、お笑いタレントの藤本敏史さん(FUJIWARA)、タケトさんも参加。他にも親子連れの招待客が、かっこいいバーベキューにチャレンジした。

バーベキューは、とにもかくにも火が起こらなければ始まらない。はじめにたけだバーベキューさんは、火おこしのポイントとして「着火材を炭の下に置くこと」、そして「炭を高く積み上げること」をあげた。炎は上へ上へと向かって燃え上がるからだ。また、空気がうまく循環するよう、炭の間は適度に隙間を作るといいという。

火おこしが簡単にできる道具「チャコールスターター」

着火材は炭の下に置こう

炭を入れてライターで着火すると、瞬く間に炎が燃え上がった

これが自然とできる道具もある。「チャコールスターター」と呼ばれるものだ。ステンレスでできた筒型の道具で、この中に炭を入れライターで火をつけると、簡単に火をおこすことができるとか。火おこし初心者のお父さん、試してみてはいかがだろうか。

テクニック2「バーベキューにも前菜を」

葉物野菜をちぎり、にんじんなどをカットしておく

次にたけだバーベキューさんが提案したのは、「前菜作り」だ。火種が安定するまでの間、楽しめるメニューなのだとか。作り方は簡単。葉物野菜やにんじんなどをビニール袋に入れ、その中にお好みで、すし酢とパルメザンチーズを加えるだけ。ビニール袋の口を押さえて、シャカシャカと振って混ぜれば完成だ。

袋に野菜とすし酢、パルメザンチーズを入れて振るだけで前菜が完成

前菜作りは家族みんなで取り組むことができるのも魅力。子どもたちにも手伝ってもらい、お肉が焼きあがるまでのおなかを満たそう。

テクニック3「かたまり肉&ミル付き塩コショウでかっこよく」

ミル付きの塩を振る藤本敏史さんも絵になる

火種が落ち着いてきたら、いよいよ肉の登場だ。スーパーではさまざまな肉が売られているが、中でもオススメなのが「かたまり肉」。

たけだバーベキューさんは、「かたまり肉を用意するとそれだけでみんなのテンションが上がる。カットする瞬間、焼く瞬間などシャッターチャンスが満載で、まさに"フォトジェ肉"(フォトジェニック)です」とその理由を語った。

さらに「ミル付きの塩コショウ」を使って味付けすれば、それだけで、かっこいいパパの姿を演出することが可能だ。なんともお手軽である。

かたまり肉の上にローズマリーをのせたら、さらにフォトジェニックに!

テクニック4「"焼きそばプレート"でステーキはおいしく焼ける」

確かにかたまり肉はかっこいいが、心配なのが「うまく焼けるか」ということではないだろうか。この点については、まず「炭の置き方」がポイントとなってくるようだ。炭を片方に寄せておき、炭の上を「強火エリア」、そうでない方を「弱火エリア」として使い分けることで、焼きやすくなるという。

炭は片方に寄せておこう

まずは、かたまり肉を強火エリアに置き、両面を焼き上げる。そして表面にある程度焦げ目がついたら、弱火エリアに移そう。アルミ製の焼きそばプレートをふたにして肉の上にかぶせ、蒸し焼きにすれば完成だ。この時、プレートは強火エリアと弱火エリアをまたがるように置くのがポイントとなっている。

まずは強火エリアで両面を焼き上げる

弱火エリアに移したあとは、アルミ製の焼きそばプレートをふたにして蒸し焼きにしよう

焼き具合を確かめるためには「OKサイン」が使えるそう。「左手の人さし指と親指で軽く輪っかを作り、右手の人さし指で左手の親指の付け根をツンツンしてみてください。その感触は、"レア"の焼き具合の肉と同じ感触です」。中指と親指ならミディアムレア、薬指と親指ならミディアム、そして小指と親指ならウェルダンの感触と一緒とのこと。お肉をつついて比較することで焼き具合が分かるそうなので、試してみてほしい。

OKサインで焼き具合を確かめよう

テクニック5「野菜だってバーニャカウダでおしゃれに」

さらに、野菜も主役のメニューに仕立てることができる。オススメなのが「バーニャカウダ」。オリーブオイルにチューブ状のニンニク・アンチョビーを加えて混ぜ、炭火で温めればソースが完成。野菜が焼けたらソースを付けて味わおう。

野菜と一緒に、オリーブオイル・にんにく・アンチョビが入ったバーニャカウダのソースも温めよう

またしいたけも、かさを下にして炭火の上に置き、塩をふりかけるだけでおいしく焼きあがるという。焼いていくうちにだんだんと水気が出てきて、きのこのうまみそのものが堪能できるそうだ。

しいたけはかさを下にして塩を振りかけて焼くだけでおいしい

テクニック6「火を使った簡単デザートでおしゃれに締めろ! 」

そして最後のお楽しみがデザートだ。炭火で焼いたマシュマロに、チョコソースをかけてビスケットで挟めば、子どもが大好きなお菓子に大変身。また果物も焼くことで、水分が飛んで甘みが凝縮されるという。グレープフルーツはザラメをかけて焼き、バターで味付け。バナナにはシナモンをかけ、パイナップルには練乳をかけるとおいしく味わえる。

マシュマロを焼く子どもたちは楽しそう

果物は焼くと甘さが凝縮される

バーベキューをかっこよく仕切ることができれば、子どもたちからも喜ばれ、妻からもほれ直してもらえること間違いなし。ぜひ、チャレンジしてみてほしい。