リコーの全天球カメラ「THETA」による写真展「360°の世界」が、東京・新宿のリコーイメージングスクエア新宿で8月24日から開催される。プリントした作品でTHETAの新しい表現を提示するとともに、タッチ&トライも実施するなど、THETAの楽しみ方を広めたい考えだ。

新宿センタービルにあるリコーイメージングスクエア新宿

撮影機材はTHETA m15とTHETA S

THETAは、360度の全天球画像や動画をボタン一つで撮影できる全天球カメラ。VRの広まりで360度撮影可能なカメラが増えているが、他社に先駆けて商品化したTHETAのユーザーはこの分野では多い。全天球画像は、スマートフォンで表示して360度全体を見渡したり、CardboardやGear VRのようなゴーグルでVR画像を見るといった用途が一般的だが、今回はプリントした作品が展示されているのが特徴だ。

プリントされたTHETAの全天球画像

展示されているのは、宇佐美健氏、荻窪圭氏らカメラマン5人による作品やフォトコンテスト入賞作品、「シータ・グラファー」4人の作品など。プリントだけでなく、フォトコンテストの作品を大画面テレビにスライドショー再生したり、Kinectを使って全天球画像を手で操作したりといった体験コーナーも設けられている。CardboardやGear VRも用意されており、作品をVRで楽しむこともできる。

荻窪圭氏の作品

宇佐美健氏の作品

シンヤB氏の作品

フォトコンテスト入賞作品の一部

THETAは、1回のシャッターで全天球画像を撮影するため、どの部分を切り出して1枚の平面写真とするか、それぞれの作家によってオリジナリティが生まれてくる。専用の編集アプリ「THETA+」には全天球画像の表示方法として、ボールのように表示する「Mirror Ball」、小さな球体上から浮かび上がるように表示する「Little Planet」など4つの「ビュー」が用意されており、ビューを切り替えて画像を書き出せば、普通のカメラでは撮影できない独特の写真が出力される。

「360°の世界」の開催期間は8月24日から9月5日 (火曜日を除く)。会場時間は10時30分~18時30分 (最終日は16時)。入場は無料。8月28日14~15時にはブロガーの「はあちゅう」氏を招いたトークイベントが行われる。ギャラリー内は撮影禁止だが、来場者自身が持ち込んだTHETAで撮影してSNSなどにアップロードすることは可能だという。

こちらはプリントした全天球画像をつなぎ合わせてボール型にしたもの

Instagramコンテスト上位入賞作品のコラージュも

神戸市のギャラリーmeriken gallery & cafeが推薦した「シータ・グラファー」の作品も出展されている

Kinectで手を使って全天球画像を操作する体験コーナーも

THETA+アプリの体験コーナーも用意されている

ギャラリー内の様子