デビットカードは銀行から発行されているため、普段使っている銀行のカードを作ってしまいがちだが、カードによって特徴は異なる。カードを比較するうえで、最低限チェックしておきたいポイントを紹介しよう。

国際ブランド

現在、日本で発行されているデビットカードは、VisaとJCBのみ。国内で使う分にはどちらでも大差ないが、海外でも使うことがあるなら、Visaを持っておいたほうが無難だ。Visaは世界一のシェアを持つ国際ブランドで、加盟店数の多さが特徴。海外ではVisaは使えるがJCBは使えないという店も少なくない。一方、日本発のブランドであるJCBは、加盟店数こそ劣るが、日本人に人気の都市では使える店も多く、世界60カ所に設置されたJCBプラザに行けば日本語で観光などの相談ができる。理想を言えば、VisaとJCBの両方を持っておくといいだろう。なお、JCBはアメリカではDiscover社、ブラジルではCielo社、アルゼンチンではFirst data社と提携しており、店頭にJCBのロゴがなくても使える場合も多い。

年会費

デビットカードは年会費無料のものが多いが、有料のものもないわけではない。利用状況に応じて年会費が変わるカードもあるので、余計な維持費を払わず済むように気をつけよう。

ポイント制度

多くの人が気になるのはポイント制度だろう。還元率は高ければ高いほどいいが、ポイントの使い道も大切だ。理想は現金としてキャッシュバックしてくれるカード。それが無理なら、電子マネーや共通ポイントなど、できるだけ使い道の多いものが望ましい。また、ポイントを貯めて何かに交換するカードの場合は、最低何ポイントから交換できるのか、ポイントの有効期限内に交換数まで貯められるのか、そのためには年間いくら利用する必要があるのか、事前にシミュレーションしておくといいだろう。

ショッピング保険

デビットカードのなかには、カードで購入したものが不慮の事故での破損や盗難などに遭った場合、補償を受けられるものもある。こうしたショッピング保険つきのカードを比較する際は、最大補償額はもちろんだが、補償対象、補償期間、免責額(自己負担額)もチェックしよう。

為替手数料

海外で使う場合は、国際ブランドによって定められた為替レートに対して、カードごとに定められた為替手数料が発生する。為替レートはVisaとJCBでは異なり、一概にどちらが上とは言えないが、為替手数料はカードによって明確に異なる。多くは3%前後に設定されているが、1%台のカードもある。為替手数料が1%違えば、日本円にして1万円の買い物につき100円の差が出ることになるので、海外利用を考えているなら意識して選ぼう。

3Dセキュア対応

3Dセキュアとは、対応するネットショップで買い物をする際に、事前に登録したIDとパスワードを入力して本人確認を行うもので、仮にカードが盗難された際でも、不正に利用されることを防ぐ効果がある。Visaなら「VISA認証サービス」、JCBなら「J/Secure」と呼ばれるサービスがあり、ほとんどのデビットカードは対応しているが、非対応なデビットカードもある。3Dセキュアに非対応のカードは、一部のネットショップでは利用できないので、ネットショッピングをするなら3Dセキュア対応カードを選ぶようにしよう。

アプリ

銀行のWEBサイトは高いセキュリティを維持するためにログインが面倒な場合も多いが、アプリでは一度設定すれば簡単にログインできる場合が多く、残高確認も手早く済む。利便性を考えるなら、アプリを提供している銀行のデビットカードを選ぶといいだろう。

以上がデビットカード選びの際に、最低限チェックしておきたいポイントだ。このほかにも、利用限度額、不正利用時の補償などもカードによって異なるが、普通に使う分には大差ないので、あまり意識しなくても問題ないだろう。また、多くのデビットカードは原則審査なしで発行できるが、年齢条件を満たす必要がある。成人であれば問題ないが、子供に持たせる場合は年齢条件の確認もしておこう。

<著者プロフィール>

タナカヒロシ(ライター・編集者)

普段は音楽やエンタメ関係の仕事が多いが、過去に勤めていた会社の都合でクレジットカード本を作ったことをきっかけに、クレジットカード、電子マネー、ポイントなどに詳しくなる。以降、定期的にクレジットカードのムック本を編集・執筆。3月7日発売の『最強クレジットカードガイド2016 本当にトクするカードの選び方・使い方=写真=』(角川マガジンズ)では、編集統括および記事の大部分を執筆している。

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