説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『「友達を探す」の位置情報がかなりズレてます!?』という質問に答えます。

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iPhoneに付属のアプリ『友達を探す』を利用すると、追加した(相手に許可された)人物の現在位置を地図上で確認できます。位置情報を知らせることはプライバシーの侵害につながりかねないものの、一時的に利用を許可することもできますから、友人・知人と待ち合わせするときなど便利に使えます。

この『友達を探す』では、人物を指定するとその人物のiPhoneにiCloud経由で問い合わせ、現在位置を調べます。相手が地下や建物内部など電波の届きにくい場所にいるときは、現在位置を捕捉できない可能性があります。相手が屋外に移動するなどすれば状況が改善されますから、まずは数分ほど様子を見てみましょう。相手が授業中だったり会議中だったり、身動きとれない状況のときはSNSやメールで連絡をとったほうが早いかもしれません。

表示された現在位置がおかしいこともあります。iPhoneの位置情報機能は、複数あるGPS衛星やWi-Fiアクセスポイント、携帯基地局などから得られるデータをもとに現在位置を割り出しますが、そのときじゅうぶんな数のGPS衛星を捕捉できない場合、情報精度は低下します。相手が見通しが悪い場所にいる場合、数十メートル、数百メートルの単位で実際の位置とズレが生じることは珍しくありません。

自分の現在位置がおかしい場合には、自分の意思で窓際に近寄ったり屋外へ出たり手の打ちようはありますが、リアルタイムで連絡をとっていない相手に移動を促すことはできませんから、ある程度の誤差は許容するしかありません。待ち合わせの相手が交差点の真ん中にいたり、うら寂しい公園にいたりすると不安を感じるものですが、より高精度な位置情報機能の出現を待つしかなさそうです。

相手の現在地によっては、位置情報に大幅な誤差が生じることがあります