この連載では、ガジェット愛にあふれたライター・ジャイアン鈴木氏が足の向くまま気の向くままに、琴線に触れたガジェットをレビューしていきます。

最近レコードやカセットテープ、フィルムカメラなどを好んで使っている方が多いですよね。デジタルガジェットが進化の袋小路に突き当たると、人は道具に暖かみを求めるのかもしれません。

さて、パソコン、タブレット、スマートフォンではまだレトロチックなアイテムは少数派ですが、5月31日にタイプライター風のBluetoothキーボード「QWERKYWRITER」が発売されました。

フリーウェイなどが販売する「QWERKYWRITER」。実売価格55,000円前後

昭和世代の私でもタイプライターの実機を実際に利用したことはありませんが、ホラー映画「シャイニング」でタイプライターが使われる光景を見て、「なに、このイカすキーボード!」とワクワクした経験があります。そんな「タイプライター憧れ世代」の視点から「QWERKYWRITER」をレビューしたいと思います。

タイプライターを再現したデザイン

「QWERKYWRITER」は、レトロな外観ながらワイヤレス接続可能なBluetoothキーボードです。配列は「83キーボード(英語)」。Bluetooth 3.0 Class2に対応しており、Bluetooth HID(Human Interface Device)プロファイルをサポートしたWindows PC、Mac、Android端末、iOS端末で利用可能です。

本体内にはリチウムイオン充電池が内蔵されており、フル充電には2~3時間を要しますが、約1~3カ月はそのまま動作します。

レトロな雰囲気のキートップ。HOME、PG UP、PG DN、ENDが右端に縦に並んでいるのが珍しく感じますが、それ以外は英字キーボードを見慣れている方にはそれほど違和感のない配列でしょう。[Tab]キーと[Del]キーだけ赤いキーキャップなのもポイントです

キートップはプラスチック製ですが、筐体はアルミ製で、重量は1254.5g。ちょっとしたノートPC並みですね。持ち歩きには向きません

本体奥にはタブレットを立てるためのスタンドが用意されています。横幅的には「12.9インチiPad Pro」がジャストサイズでした