【インタビュー】

小川菜摘さんが語る”家族”のカタチ「両親が笑っていれば子どもは幸せ」

1 夫婦で一緒に悩んだ子育て

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女優・タレントとして活躍する小川菜摘さんが、家族について語った

女優・タレントとして活躍している小川菜摘さん。このほど、自らの人気ブログをまとめた著書『LOVE BLOG 美味しくて楽しくてちょっとおしゃれな暮らしのこと』(1,400円・税別/KADOKAWA)を出版した。

著書の中で「50歳を機に新しいスタートを切りたい」と語った彼女は、これまでの25年間、仕事をセーブして子育てを最優先に人生を走り抜けてきたという。50代に入り、本格的に舞台復帰も果たした今、これまでの子育てをどのように振り返り、これからの人生をどのように見据えているのか。インタビューでお聞きした。


「男の人っていいな」と思う時期もあった

――母として妻として、2人の息子さんと夫の浜田雅功さんを支え続けてきた小川さん。仕事をセーブすることに、葛藤はありませんでしたか

結婚当初は、夫が東京で芸人として活躍できるか不安でした。そのため、まずは妻として支えなければという思いがありました。自分の仕事をセーブしようと考えたのは、その時からです。それからすぐに子どもがうまれ、なおさらのこと、夫を支えることと、子どもを育てることは、私の役目だと感じるようになりました。何よりも、自分でうんだわが子の日々の成長を、自分の目で見て育てていきたいという思いが強かったですね。

でも、そう簡単に気持ちが割り切れたわけではありません。これまでと変わりなく、日々仕事をしている夫に対しては、当時、嫉妬のような気持ちもありました。自分の好きな仕事を意気揚々としている夫を見て、女の人はこれだけ環境が変化するのに、「男の人っていいな」という思いはもちろんありましたよ。

――そのような気持ちには、徐々に変化があったのですか

そうですね。夫が東京で徐々に活躍していくさまが分かるうれしさと、子どものかわいさが、「仕事をしたい」という思いに勝ったのだと思います。しかし、「いつか女優として舞台に戻りたい」という思いはずっと持ち続けてきました。ですから、バラエティーやドラマに出演させて頂き、細々と仕事を続けてきたのです。「小川菜摘」という名前が消えずにいれば、いつかチャンスが巡ってくると考えていました。

舞台復帰のきっかけは、ドラマ出演でご一緒させて頂いた俳優の渡辺いっけいさんが、声をかけてくれたこと。長期にわたって仕事を辞めずに、ずっと復帰への思いを持ち続けてきて、本当によかったと思います。

もし、子育てで仕事をセーブせざるを得ない状況になったとしても、「いつかあの場所へ戻りたい」という思いは、心の糧として持っておくといいと思います。決して諦めないでほしいです。そして、仕事をセーブした自分も前向きに捉えてほしい。私は、子育てを最優先にしたことで、子どもの運動会や授業参観などに全て出られたことを、母親として誇りに感じています。母親としての喜びを十分に味わえたのですから。

でも一方で、愚痴ったっていいと思うんですよ。子育てがしんどい、キャリアを諦めたくないってどんどん吐いて、夫にも伝えていった方がいいと思います。我慢しないで吐き出した上で、仕事への思いがあれば、「キャリアを捨ててはいない」と目標を立てることができたらいいですよね。

一緒に子育てを悩んでくれたことがうれしい

――夫の浜田さんは、どのように子育てに関わってくれたのでしょうか

子どものためにご飯を作るとか、お弁当を作るとかは全然しませんでしたけど、ありがたいなと思ったのは、一緒に子育てを悩んでくれたことです。子どもの夜泣きに悩んでいたとき、「俺も疲れてるんだから、泣きやませてくれよ」ではなくて、「何でこいつ泣いてるんやろなぁ」と私の立場に立って考えてくれたことが、印象に残っていますね。

世のお父さんたちにも言いたいのですが、一言かける言葉によって、お母さんはすごく救われます。そこに優しさが表れると思うのです。子育てを母親1人の役割にしない姿勢に、私はとても助けられました。

――もっと関わってほしいとは思いませんでしたか

夫も仕事で疲れていたのでね。たまの休みの日も寝かせてあげて、疲れをとってほしいという思いが強かったです。ですから子どもたちには、「お父さんを寝かせてあげよう。でも次の休みには遊んでもらおう」と言い聞かせ、夫には、「今日はゆっくりして。でも、次の休みは家族のために頼むね」と声をかけていました。そうすると、子どもはお母さんがお父さんのことを大事にしているのだと分かるし、夫も「分かった! 」と張り切って子どもたちと遊んでくれます。

「せっかくのお休みだから、子どもと遊んでよ」と言うのは簡単ですが、そうすると、売り言葉に買い言葉で、お父さんも「たまの休みなんだから、ゆっくりさせてくれよ」となってしまいます。日々家のことを一生懸命やっているのは私なので、腹が立つこともありますが(笑)。 言い方を工夫すれば、お父さんにも楽しい時間を作ってあげられると思います。

「ギュッ」と我慢をしなくてもいい

――子育てをする中で、いろいろなことを我慢しているお母さんは多いと思います

子どものため、家族のためと思って、"ギュッ"と我慢をすることって、とってもつらいことです。そうして我慢して振り返ったときに、「あの子のせいで、私の人生はつまらなかった」と思うのは悲しいでしょう。ご飯だって手抜きの日があってもいいし、「お母さん、今日は疲れちゃった」と夫や子どもに言えるようなゆるさを持っていたほうがいいと思います。

――自分に余裕がない時であっても、子どものために手作りの料理を出したいというお母さんは多いですよね

私にもその気持ちはあります。ですから、コンビニ・スーパーで買った総菜を使うと、お母さんって罪悪感をいだいちゃうんですよ。そういう時は、みそ汁とか、副菜とかだけは、作るようにしてきました。「忙しくてもみそ汁だけは作ったよ。野菜をたっぷり入れたから食べなさいね」という思いは、子どもに伝わるんですよ。ピザをとってもいいし、ピザだけでは栄養バランスが偏ると思ったら、トマトを刻むとか。私はそれを、手抜きとは言わないと思います。

同じ料理が続いてしまっても、味付けを変えてバリエーションを楽しめば、問題ないでしょう。例えば唐揚げは、しょうゆだれを塩だれに変えてみたり、野菜を絡めてみたりすれば、味わいが違います。私の場合、余裕のあるときは、外食に行ったときにおいしかったメニューを再現したり、自分の食べたいものをどう料理したらおいしいか、追求したりしています。義務感に追われるとつらいですからね。

私、2人目の育児の時に、思ったことがあるんです。「少々のことで、子どもは死なない」って(笑)。長男には、素材を丁寧に裏ごしして離乳食を作っていたけれど、次男の時には栄養たっぷりのベビーフードを活用していましたし、ラーメンの汁とか早い段階で飲ませていましたね(笑)。

2人育児は大変な面もありましたが、子どもが2人いることで、お兄ちゃんが弟と遊んでくれるのもありがたかったです。長男を育てている時は、子どもが大丈夫か心配で、安心してお風呂にも入れなかったのですが、次男の時はお兄ちゃんに見ていてもらうことができました。そして何より、ベビーサークルに入れておけば、お風呂の間くらいは大丈夫だということも分かりましたから。

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目次
(1) 夫婦で一緒に悩んだ子育て
(2) "子どもの前でけんかをしない"夫婦で心がけていること

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