【レポート】

関東梅雨明け、利根川水系の水不足の状況は? 東京都水道局に聞いた

水不足、利用者は何に気をつければいい?(画像はイメージ)

暑い日が続いている。気象庁は7月28日、平年より7日遅い関東甲信地方の梅雨明けを発表した。6月から関東地方の水不足が叫ばれているが、梅雨が明けた今、状況はどうなのか、われわれ利用者にはどのような影響があるのか、東京都水道局に聞いた。

水不足の"利根川水系"って?

――6月14日、利根川水系渇水対策連絡協議会が、利根川水系から10%の取水制限を実施することを発表しました。そもそも、利根川水系とはどのような水源なのでしょうか

東京都は、大きく分けて多摩川水系と利根川・荒川水系の2つの水源から水の供給を受けています。そのうちの約8割が利根川・荒川水系ですので、東京都の主要な水源と言えます。

――梅雨が明けましたが、状況に変化はありますか

利根川上流の8つのダムの貯水量を見て判断していますが、貯水量はほぼ横ばいとなっています。ただ、梅雨が明けましたので予断を許さない状況と言えます。

今年の水不足は異例?

――過去、直近で取水制限が実施されたのはいつですか

2013年に、今年と同じく10%の取水制限が実施されましたが、7月24日からの実施でしたので状況は異なります。6月のうちに取水制限が実施されたのは現在のダム体制になってから初めてのことで、その点で今までとは動きが違います。

利根川上流8ダムの貯水容量図。平成28年は例年にない顕著な水不足となっている(画像は6月14日の国土交通省関東地方整備局記者発表より)

今後はどうなる?

――今後、さらに取水制限がかかったり、利用者に影響のある給水制限に踏み切ったりする可能性はありますか

8つのダムの合計貯水量が1億5,000万tを切った場合、20%の取水制限を実施することが6月14日の発表ですでに明かされています(※7月28日0時現在の貯水量は1億9,029万t)。

給水制限に関しては、数値的な基準は決まっていません。多摩川水系や節水の状況など、全体を勘案して決めていきます。東京都水道局としては、多摩川水系との相互融通による運用と、利用者の皆さまに節水をお願いすることで今回の10%の取水制限に対応しています。

ダムの貯水量によっては、20%の取水制限となる場合も(画像はイメージ)

――利用者はどの程度の節水を心がければいいのでしょうか

5%を目標とした自主節水をお願いしています。目安としては、1日あたり1人約10L、4人家族で約40Lの節水となります。

――ありがとうございました

1人10L節水するには

最後に、東京都水道局が6月14日発表の「渇水対応方針」で示した「一般家庭でできる主な節水方法」を紹介しよう。なお、水を出しっぱなしにすると1分間で約12Lの使用量となるという。

■洗面・手洗い
・こまめに蛇口を開閉する。
・歯磨きは水を流しっぱなしにせずコップにくんで口をゆすぐ(約5Lの節水)。

■風呂
・シャワーをこまめに止める。
・浴槽の残り湯を洗濯・散水・清掃などに再利用する(半量で約90Lの節水)。

■台所
・水を流しっぱなしにしない。
・食器の汚れをふき取ってから洗う。

■洗濯
・ためすすぎをする。

■トイレ
・大小切り替えレバーの仕様を徹底する。

■洗車
・バケツを使用して行う(約60Lの節水)。

梅雨が明け、水不足が心配される関東地方。利根川水系以外でも、栃木県や茨城県の水源となっている鬼怒川では、7月28日から20%の取水制限が実施されている。日本気象協会によると、8月初週ごろの関東甲信地方は高気圧に覆われ、まとまった雨は降らない見込み。1人ひとりの心がけが問われる時だ。

※記事中の情報は2016年7月取材時のもの

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