重低音を強化したオーディオテクニカの「SOLID BASS」シリーズに、Bluetoothイヤホンの「ATH-CKS990BT」と「ATH-CKS550BT」が加わった。いずれも新開発のウェアラブルネックバンドを採用、ネックバンド部には各種操作が行なえるリモコンが装備されており、着け心地、操作感にこだわった仕様となっているのが特徴だ。

ATH-CKS990BT。実勢価格は21,500円前後(税込)

ATH-CKS990BTは、その製品名が示す通り、SOLID BASSシリーズの「ATH-CKS990」(2015年10月発売)をBluetooth対応にしたモデル。2基のマグネットを向かい合わせに配置した13mm径のドライバーや、ダイヤモンドライクカーボンコーティングを施した振動板、2カ所のベント(空気孔)など、ベースモデルの高音質技術をそのまま取り入れている。Bluetoothのバージョンは4.1で、コーデックはSBC、apt-X、AACをサポート。

ATH-CKS990BTの音響設計。ドライバー径は13mmで、2基のマグネットを向かい合わせに配置している

シルバーの部品にある穴と、真横から見たときに確認できるすき間がベント(空気孔)

ATH-CKS550BTも「ATH-CKS550」(2015年10月発売)の技術を継承している。音響設計におけるATH-CKS990BTとの違いは、ドライバー径が9.8mmであること、振動板にダイヤモンドライクカーボンコーティングを施していないこと、ベント(空気孔)の数が一つであることなど。Bluetoothはバージョンは4.1だが、コーデックはATH-CKS990BTと異なり、SBCのみ対応となる。

ATH-CKS550BT。実勢価格は11,000円前後(税込)

ATH-CKS550BTも、ベースモデル「ATH-CKS550」の音響設計をそのまま採用

ベント(空気孔)は1カ所設けた

ATH-CKS990BT、ATH-CKS550BTの特徴は、新開発のウェアラブルネックバンドを採用している点だ。ネックバンド型イヤホンの場合、重さや着け心地が気になるところだが、ATH-CKS990BTとATH-CKS550BTは見た目以上に軽く、装着してもあまり重さが気にならない。また、首の後ろにあたる部分にBluetoothレシーバーユニットがあるのだが、それがちょうどよい重しになってうまくフィットする。

電源スイッチや各種コントロールボタンはネックバンドの前方部に装備。ボタンは大き目なので、位置を覚えてしまえばブラインドで手早く操作できる。この点もなかなか快適だ。

両モデルとも新開発のウェアラブルネックバンドを採用。首にあたる部分にレシーバーユニット、前方に電源スイッチおよび各種コントロールボタンを装備する

レシーバユニットがほどよい重しになって、ネックバンドが首にきちんと固定される

左から、音量調整ボタン(+)、コントロールボタン、音量調整ボタン(-)。音量調整ボタン(-)を長押しすると曲戻し、音量調整ボタン(+)を長押しすると曲送りが行える

右手側に電源スイッチと動作状況を赤色、青色の点滅・点灯で表示するインジケータ、通話用のマイクを装備する

本体の充電は付属のUSBケーブルで行う。3時間の充電で約5時間の連続使用が可能だ