テスト環境の紹介 - MSI製のオリジナルモデルも検証

さて、今回のテスト機材を紹介する。主役のGeForce GTX 1060だが、"Founders Edition"に加えて、MSIオリジナル設計モデル「GeForce GTX 1060 GAMING X 6G」を入手できたので、こちらも検証する。

前述したとおり"Founders Edition"は、NVIDIA.comのみでの販売となるため、店頭に並ぶのはカードベンダ版がメインとなる。入手しやすいカードベンダ版のパフォーマンスの方が参考になるだろう。なお、"Founders Edition"の外観については、発表時の記事を参照してほしい。

「GeForce GTX 1060 GAMING X 6G」は、動作クロックをベース:1,582MHz、ブースト:1,809MHzに引き上げたオーバークロック仕様のモデル。これに伴い補助電源コネクタを6ピンから8ピンへと変更している。

GPU-Z 1.9での表示。ベースはおよそ80MHz、ブーストクロックが100MHz引き上げられている

最新のオリジナルクーラー「TWIN FROZR VI」を採用。従来のファンから風圧を20%改善した「トルクスファン 2.0」に加えて、新形状のヒートパイプにより静音性や冷却性能を高めたという。負荷が低い場合にファンの動作を止めるセミファンレス機能「Zero Frozr」をサポートする。"Founders Edition"のファンも静かだが、「TWIN FROZR VI」もかなりの静粛性を備えている。バラックの状態でも負荷が高いテストでファンの音がそれほど気にならなかった。

TWIN FROZR VIクーラーを搭載するGeForce GTX 1060 GAMING X 6G

バックプレートにはドラゴンのロゴをあしらう

ブレードにひねりを加えて風圧を増したトルクスファン2.0

Computexで展示されていた前世代クーラーとの比較。下が前世代、上が「TWIN FROZR VI」。ヒートパイプの形状や本数が異なっているのがわかる

本体にLEDを内蔵し、動作時に点灯させることができる

補助電源コネクタは8ピン

出力インタフェースは3基のDisplayPortとHDMI、DVIの5系統

比較としてASUSのOC版GeForce GTX 980カード「MATRIX-GTX980-P-4GD5」のほか、GeForce GTX 1070 Founders Edition、競合のAMD Radeon RX 480の3モデルを用意した。

■今回のテスト環境
CPU Intel Core i7-6700K(4.0GGHz)
M/B ASUS Z170-A(Intel Z170)
GPU GeForce GTX 1060 Founders Edition MSI GeForce GTX 1060 GAMING X 6G
(GeForce GTX 1060)
GeForce GTX 1070 Founders Edition GeForce GTX 980
(MATRIX-GTX980-P-4GD5)
AMD Radeon RX 480
(リファレンス)
ドライバ 368.64 Radeon Software Crimson Edition 16.7.2 Hotfix
メモリ DDR4-2133 8GB×2
Storage Samsung SSD 840 250GB
Power ANTEC TruePower Quattro 1000W 80 PLUS
OS Windows 10 Pro 64bit