アプリは動作している間にバッテリーを消費する。その内訳はさまざまで、各種の演算、ディスプレイへの描画、通信機能の利用、オーディオ出力などなど、アプリの機能によって異なる。かんたんな演算のバッテリー消費はごくわずかだが、複雑な演算を長時間続けると消費量が著しく増大するように、負荷のレベルや利用状況も大きく影響する。どの局面でバッテリー消費量が増えたか、統計をとって事後分析しないことには正確なところはわからないだろう。

その統計に基づく資料が『設定』アプリの「バッテリー」画面だ。1日以内と1週間以内という2つの期間で統計をとり、総バッテリー消費量のうち占める割合が高いアプリから順にリストアップされる。右端にはパーセンテージが表示されているので、どのアプリが激しくバッテリーを消費したか一目瞭然だ。

その中に不自然なほどバッテリー消費量が多いアプリがある場合、右端にある時計ボタンをタップしてみよう。各アプリが画面上に表示されていた時間(アクティブだった時間)、バックグラウンドで実行されていた時間がわけて表示されるはずだ。

見るべきポイントは、バッテリー消費量の多さと比較してバックグラウンド動作が短いかどうか。アプリ名の下に「バックグラウンド」と表示されているアプリは、バッテリー消費量のうちバックグラウンド動作時のものが占める割合が高いアプリということ、それが時計ボタンをタップしたとき「画面上」の長さに比べ「バックグラウンド」が短いとしたら……バックグラウンド動作時にバッテリー消費量が増えている可能性が高いと判断できる。

バックグラウンド動作時にバッテリー消費量が増える理由はさまざまだが、アプリ設計上の特性もあれば潜んでいた不具合もあり、結局のところ一度動作を止めてみるしかない。『設定』→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」の順にタップし、問題のアプリのバックグラウンド更新をオフにしてみよう。その後バッテリー消費量が順調に減ったとしたら、原因は絞り込めたことになる。

操作手順をカンタン解説

1 バッテリー消費量の内訳を調べると、Twitterはバックグラウンド処理に多くを割いていることがうかがえる

2 アプリのバックグラウンド更新をオフにすれば、利便性は低下するもののバッテリー消費量は減らせるはず