7月16日・17日、東京・ベルサール秋葉原でポタフェス2016 東京が開催。本稿では、ハーマンインターナショナルブースに出品されていた新製品の試聴レポートをお届けする。

AKGから待望の新作「N40」

まず、AKGの新作イヤホン「N40」に注目したい。AKGはこれまで約15万円のフラッグシップ「K3003」、1万円台の「N20」など5種類のイヤホンをリリースしてきたが、K3003とN20の間を埋めるクラスの製品がラインナップされていなかった。2016年8月上旬に投入されるN40は、直販価格が税別45,580円。さらに、AKGのイヤホンとして初めて「ハイレゾ対応」「耳かけタイプ」「ケーブル着脱式」を実現しており、まさにかゆいところに手が届くモデルとなっている。

AKG「N40」

実際のサウンドは、清らかで淀みや歪みをまったく感じない超美音。ストリングスやピアノの音をここまで艶やかに、実在感を持って表現できるなんて、と感激してしまった。ボーカルの再現はどうか、ということで宇多田ヒカルの「Automatic」も聴いてみたが、やはり美しく、生命力すら感じる仕上がりだ。歌詞に「受話器」という単語が出てくるのだが、「受話器」の「き」が抜けてく様があまりにも艶かしくて、速攻でもう一度「き」だけ聴きなおしたりもした。

JBLのLightning接続イヤホン「REFLECT AWARE」

7月16日に発売されたJBLのイヤホン「REFLECT AWARE」も出品。iPhoneなどのLightning端子に直結するタイプのイヤホンで、内蔵のDACは48kHz/16bitに対応。バッテリーは非搭載で、電源はLightningコネクタから供給を受ける。

JBL「REFLECT AWARE」

サウンドの傾向として、ポップスやロックに合うような重さや安定感があるが、要所要所で音を分解するようなデジタルっぽさもある。ナンバーガールの「SAPPUKEI」を試聴したときは、ベースラインが固まらずに細かく動き回るさまをきっちりと追いかけられた。