死亡保障、貯蓄型の保険はまだ先でもOK

最後に、死亡保障はどちらかというと家族を養う大黒柱向きです。亡くなったら1,000万円以上おりるような定期保険や収入保障保険などは、シングルの人には基本的には不要。自分が死んだときに、家族にお葬式代の負担をかけたくないという理由で200~300万円程度の保険に入る人もいますが、必ず入った方がいいわけではないです。

また、個人年金保険や養老保険など、かけたお金が将来に戻ってくる貯蓄型の保険もあります。自分ではなかなかお金を貯められない人には、銀行口座から自動振り替えで貯蓄できるメリットがある一方、途中で引き出すとかけたお金を割ってしまうなどのリスクも……。余裕資金ができたときに検討する程度で十分です。

このように、生命保険には独身女性にとって検討に値するものと、そうでないものがあります。御自身の収入や貯蓄の状況、保険への考え方に応じて検討してみてくださいね。

筆者プロフィール:加藤梨里
ファイナンシャルプランナー(CFP)、慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科 特任助教
保険会社、信託銀行を経て、ファイナンシャルプランナー会社にてマネーのご相談、セミナー講師などを経験。2014年に独立し「マネーステップオフィス」を設立。専門は保険、ライフプラン、節約、資産運用など。大学では健康増進について研究活動を行っており、認知症予防、介護予防の観点からのライフプランの考え方、健康管理を兼ねた家計管理、健康経営に関わるコンサルティングも行う。